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第115話 ページ17

それにお分かりだろうか?

このどうでもいい争いに参加している弟。
未来も境さんレベルではないがシスコンである。



「よぉーーし!わかった!!そんなに言うなら、彼方の写真勝負だ!」

『...........は?』

「望むところですよっ!!僕の姉様フォルダが火を吹きますよ!!覚悟しろよぉ!!十六夜境っ!!?」



前言撤回。
いい勝負でシスコンだったよ、私の弟。
どういう経緯かはわからないけど、本人が知らなかった私の写真集、フォルダが目の前に出され、「この姉様可愛いだろうっ!!」とか「こっちのも可愛いんだからな!」とかとか白熱した言い合いが始まった。



「甘いな!甘いぞ、未来っ!こっちの中学校の運動会で一着をとった時の写真だ!ピースだぞ!ピース!」

『........え』

「兄様の方が甘いですよ!こっちは高校の文化祭でメイド服なるものを着た姉様ですっ!!僕以外に見られるのは嫌ですが、可愛いモノは可愛いのですっ!!」

『え』



いや、ちょっと待って?
なんかおかしいこと言ってない?



「ヴッ!」

「グサッ!」

「「何で持ってんだっ!!!」」

『それ、私の台詞だよ!』

「「え?」」

『何で本土にいた私の学校の写真持ってるの!?』



そう、私が一番疑問に思っていたこと。
おかしいよね?と思っていたこと。

本土にいるはずの二人がなぜ私の写真を持っているの??



「士門に」

「清弦さんに」

「「貰った」」



嘘でしょ?
清弦さんに貰った?



『ハッ!)そういえば、清弦さん....て言うか亮悟さんや篤さん、じっさま達が写真撮ってたような......』



それを清弦さんに送ってたってこと?



『なら、士門は......あ!そう言えばイベント事の写真送ってくれって言われたような.....』



思い返して見れば心辺りがある。
送った写真はすべてこの人達のところに来ていたってこと?

あ、あれ?
明らかに私でも身に覚えのない島で陰陽師していた時の写真もある.....、しかも、何枚も......。



「.....諦めろ」

『......ハイ』



なんかもう考えない方が楽だな。
やめよう、ほっとこう。


この二人に関しては.....。




その日、思考を放棄した私であった。
いくら転生者で精神年齢が計ふた回りも上でもちょっとアウトなモノはアウトである。


 

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ひーちゃん - リメイク前から読ませていただいていますが、とても面白いです!無理せず更新頑張って下さい。応援してます。 (2022年4月5日 17時) (レス) id: fdbe555570 (このIDを非表示/違反報告)
夏菜沙(プロフ) - コメントありがとうございます!更新頑張ります! (2022年2月26日 17時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
オタク - すごく面白いです!!!!!!無理せず更新頑張ってくださいッッッ (2022年2月22日 18時) (レス) @page10 id: 069b2b7513 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年7月31日 17時

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