第57話 ページ9
「ああああもおおおおおっいつまで待たせる気だよ！あのペテン野郎っ！！！！」
『(.....ペテン野郎....？)』
土御門さんのこと？
呼び方がひどいぞ.....。
「もうとっくに二年経ったぞ！？俺、高校生になったぞ！！島呼ばないにしてテストするなり試験官寄越すなりしろよっっ！！」
「会社のグチをこぼすサラリーマンみたいだね」
「言ってる内容毎回おんなじだしな」
バリバリと煎餅を怒りながら食べるろくろ。来客用のお菓子なために、亮悟さんに怒られてる。ろくろが、次の煎餅の袋を開けて食べている中、今日の晩御飯を用意してくれた絹さんが鍋をもって来てくれた。本日の晩御飯は鍋。
『ねえ、ろくろ。たしか、今日は紅緒が晩御飯を作っている日じゃなかったっけ？』
「.......！！」
私の言葉にギクリとするろくろは次第に顔色が悪くなっていく。
「たしか紅緒さんて料理好きなんだよな」
「いよいよ夫婦生活が板についてきたの」
「ちょっやっ......！やめてくれよっっ！！皆、何も知らないからそんな風に言えるんだよ！料理好きと得意料理は違うんだから！！」
私達をみて、語りだす紅の料理について。
「ハズレの時なんてマジで体がしびれたりお腹壊したりするし！！たまに上手に出来てもうっかり褒めようものなら一ヶ月同じ料理が続くんだぜっ！！」
目に涙をためながら、その時のことを思い出しているろくろ。ド、ドンマイ.....。
「だから俺は今、「今日は星火寮で食べて帰るから俺の分は用意しなくても大丈夫だから作戦」を実行中なワケで」
ろくろが次のお菓子に手を伸ばそうとしているとその手が
横から捕まれた。今、さっき星火寮に来た紅だ。
「うおおおおおおっっ！！！！べっ....べにっ！？べべべっ紅っ！！」
「なかなか帰って来ない....から呼びに......来た。さあ帰.......りましょう」
「嫌だっ！俺は帰らないぞっ！？」
そんなにも帰りたくないのか、紅緒に対して全力で帰らないと話している。
「お前、今までカレーに溺れる夢でうなされて起きたことあんのか......！？はう！！」
「お騒がせしまし.......た」
拒否し続けるろくろのお腹を殴り、ろくろを担ぐ紅緒。
騒がせたことに一礼して帰って行った。
『つ、強い.....』
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夏菜沙(プロフ) - ありがとうございます！嬉しいです！！ (2021年7月31日 13時) (
レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
346 - なんで評価低いのかわからない！面白いです！！これからも頑張ってください！ (2021年7月30日 0時) (レス) id: b132005490 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2021年7月22日 16時
