第55話 ページ7
.........マジッ？
えっ！？えっ！？えっ！？
何それ！？
私、婆娑羅の腕と手を斬ったの！？
怖っ.....！？
私、怖っ！！
ろくの話を聞きながら一切覚えてない自分の行動に内心パニックってる私。表情には勿論出してない。
私の右目奪ったのその婆娑羅なの？
ここに来て、新しい事実が明かされたぞ。
私はまだ今回出会った婆娑羅以外の婆娑羅とは、遭遇したことがないので、どのぐらいの強さ、怖さなのか分からない。肌で感じていないから感覚も分からない。皆の話で聞くので、想像ができても、現実では違うと言うことが多いと思う。今回スゴくヤバかったけど(ろくろ情報)、私は遭遇した事を一切覚えていない。
『そ、そんな事が........。ろくと紅には、大丈夫だった？』
「俺や紅緒も怪我をしたけど、軽い怪我だったし、もういつも通りに過ごしてるよ」
『そっか。........良かった』
全くもってその時の事は、覚えてないけど二人とも怪我がなくて良かった。それが一番大切である。その後、お医者さんに診察してもらい、もう一日入院したら退院してもいいと言われた。まあ、怪我もしてなくてただ意識戻らなかっただけだし、すぐにでも退院できるよね.....。
ろくが呼んだのか、心配してきてくれた紅や繭、亮悟さん達。それに、清弦さん。皆が退院前に来てくれた。
「良かった.....！目が.....覚めて.....！」
『心配かけてごめんね、紅』
一緒にいたろくろと紅には本当に心配かけてしまったもの。
病室のテーブルの上にある自分の携帯をとり、長らく連絡をとっていなかった士門に目が覚めたことを伝えた。清弦さんを通じて、私が入院していたことを知っていたようだ。「大丈夫なのか？」と送られてきた。もう元気なことを伝えた。
心配かけたのは申し訳ないと思うが、誰かに.....、友達に心配してもらえるのは嬉しかった。
『(いい友達を持ったなぁ〜〜)』
そう思えることだった。
──────────
その事件から、また一年がたち
新たな歯車が動き始めようとしていた。
彼方が、再び始める陰陽師は
彼女の運命を変えていく。
いや、それは
決まっていたことだったのかもしれない。
ずっと、昔から─────────。
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夏菜沙(プロフ) - ありがとうございます！嬉しいです！！ (2021年7月31日 13時) (
レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
346 - なんで評価低いのかわからない！面白いです！！これからも頑張ってください！ (2021年7月30日 0時) (レス) id: b132005490 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2021年7月22日 16時
