第90話 ページ42
「(......巫女、様.....？)」
「ろくろっ！かな姉っ！！(.....葛の葉、今....かな姉のこと....)」
「(やはり.....)」
葛の葉を掴む彼方の呼び方に士門達は謎に思う。
彼女はその瞳に葛の葉を見ている。目には鋭さを持ち、紅緒を......彼を離せと、強い意志を込めている。二人に手をだそうとする葛の葉に精神世界で小夜が止めにはいる。
「やめて！！！！ろくに、かな姉様に手を出したらあなたでも許さないからっ！！」
「ぐっ小夜っ........おおおおおおおお」
小夜が葛の葉を止め、葛の葉の意識を奥の方へ。
ふっ。
ドサッ。
「おわっ！！」
「ちぃ子！？」
「な....何だったんだあれ......？」
三人同時に倒れ、ろくろの方へと倒れてきた。ろくろが確認すると三人共、気を失っているだけでホッと息をついた。士門と繭良がろくろ達の元に駆け寄った。
「(今のが化野の呪護者.......？もし、予定通り見極めの儀が行われていたらどうなっていたと言うんだ。見極めの儀にちぃ子を使った理由........)」
ばっ！
「(どこまでがあんたの筋書きなんだ、土御門有馬.......！！！！)」
士門は考えた末にここに来ていた有馬を見た。
見極めの儀に小夜を選んだのは有馬であるからだ。
「良かった.....！皆、息あるよっ......！！」
涙目で三人の状態を確認する繭良は、三人が生きていることに喜んでいる。士門は彼方をチラリと見てから、息をついた。
「(.....傷だらけ.....、昔と変わらないな....。彼方のことも有馬さんが何か知っているのか.....！？)」
「やれやれ、恐い呪護者スなあ。今、これ一体何合目までいってんスかねぇ」
「知るかよ。全ては有馬さんと神託の意志によるもの.........だが首輪の巻かれてる自覚のない犬が一匹いるみてぇだけどな」
「双星の坊やの方スか。たしかにあの子ぁ型にはまんない所があるスなあ。あれは面白かった」
遠くからろくろ達をみる、憲剛と勘久郎。
「ふふふ、やっぱり君に鳴神町を任せて正解だったねぇ」
「ねぇ清弦」
有馬の隣には現から来た、清弦がいた。
清弦が見るのは、ろくろ達。
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夏菜沙(プロフ) - ありがとうございます！嬉しいです！！ (2021年7月31日 13時) (
レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
346 - なんで評価低いのかわからない！面白いです！！これからも頑張ってください！ (2021年7月30日 0時) (レス) id: b132005490 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2021年7月22日 16時
