第86話 ページ38
意識を取り戻したろくろと聖丸の戦いは続く。
士門、繭良、有馬が戦いの行方を見守っていた。
ガッ！！
グラ。
「！！」
「！」
「攻撃.......が止まった......！」
「かっ......はぁっ、はあ」
「はっ.......馬鹿が......呪力が底を尽きるよりも先に.........体力が限界にきたようだな.....」
「こっ......こんな所で死ねる.......か！待ってる女が.......いるんだっ！！」
最後の一撃を聖丸にいれようとするが、そんな体力も残っていない体では頬に触れるだけの威力になる。
「ひ......ひひっ.....俺の......勝ちだっ......」
「......聖....丸！！俺たちの勝ちだぜ....」
ス.....
「遅ぇよ.....」
パシッ。
「紅緒」
「な......」
ろくろの手を握ったのは黒髪の少女。
「そう、ろくろ君だけでは意味がない.....！運命を切り開くのは彼ら二人でなくては意味がないっ！！」
「
ろくろと紅緒、双星だけがだせる奇跡。
「
「(ひが........)」
ギィイィン！！！！！！！！！！
「意識を失っている.....時、君の声が聞こえた.....の、ろくろ.....死ぬ......よりも怒った私の方が怖いと.....言っていた様に聞こえたけ.....ど！？」
「はっ！だから、俺の言った通りだっただろうが─────聖丸！」
倒れる聖丸。薄れゆく意識の中で、彼は今よりも昔の事を思い出していた。
──────────
「どうだ。これが現の空だ。禍野のと比べたらいかにあっちが汚ねぇかわかるだろ？」
「キキッ」
「なに？このままずっと見ていたい？」
「キ！」
「馬鹿か！俺たちは外の世界じゃ生きていけねえ様になってんだよ。半日もいりゃあ陽の気に当てられて灰になんぞ。まあ.......俺がアイツをブッ殺して禍野を解放すれば、この空も俺たちのもんだ」
「キキキィ」
「は？自分も手伝うだあ？ひゃひゃひゃひゃ！てめぇみてぇなチビに何が出来る────うん......でもどうしてもって言うんなら」
「邪魔にならねぇ内は隣に置いといてやるよ」
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夏菜沙(プロフ) - ありがとうございます！嬉しいです！！ (2021年7月31日 13時) (
レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
346 - なんで評価低いのかわからない！面白いです！！これからも頑張ってください！ (2021年7月30日 0時) (レス) id: b132005490 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2021年7月22日 16時
