第83話 ページ35
noside
彼方と八雲の戦いが終わる前。
ボロボロになりながら戦う繭良。これ以上は彼女がもたないと感じた小夜が気を失っている。
紅緒を起こそうとする。
だが、起きない紅緒。
何もできないと思った小夜は、ろくろの見極めの義で起きたことをろくろと同じ双星の陰陽師なら紅緒にも備わっているかも知れないと思い、紅緒の呪護者を呼び出そうとする。
パキ......パキン。
ピキピキ.....。
「(何だ?禍野が......軋んでいる?)」
ビクンッ。
「おおおおおおおおおおおああ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″ああ!!!!!!!」
「?化野.....さん?」
「人間の声かこれが......?.....!?」
ズオオォォォォォ......。
「(禍野のしょう気が双星の女に集まっていく.......?)何だ.....何が起こっている......?」
グォオ!!
「くくくく.........はははははははは」
黒き影から聞こえる声。
「久しいなぁ葛の葉ぁ まさか、うぬの方からわしをよぶとはのぉ」
オオォォ
「嘘.......だよね......。ねぇ.........化野さん」
繭良の近くに立つ紅緒。
額から二本の角をはやし、ケガレ堕ちと同じような姿に見える彼女の胸元には交互に入った線があった。
「そうか。あの時、覚えたの違和感はこういう理由だったのか。あの脚は陰陽師の使う呪装ではなかった_______かと言って呪力を陰陽反転させる生成のものでもない」
氷鉋は何かを確信したように話す。
「......そう、あれは元々隠してあったものを外へ出しただけだな?..........貴様は────────」
「貴様は最初からこちら側の人間だったのか!」
「懐かしい......久しく会っておらんあやつの気配がするのぉ」
──────────
氷鉋と紅緒の激しい戦い。両者相討ちかと思われた戦いは、紅緒が元に戻り、氷鉋が片足を失い立っていた。氷鉋は、小夜をつれ、ろくろ達の元へ。自身と小夜の呪力を聖丸に譲渡し、先程よりも強くなった聖丸。
胸の辺りを刺された小夜。
士門が自分の残りの呪力を使い治そうとする。
そして、ろくろは__________
33人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夏菜沙(プロフ) - ありがとうございます!嬉しいです!! (2021年7月31日 13時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
346 - なんで評価低いのかわからない!面白いです!!これからも頑張ってください! (2021年7月30日 0時) (レス) id: b132005490 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年7月22日 16時