第70話 ページ22
『............ｯ』
.......あれ？
何で私、ベッドで寝てるの？
たしか、ろくろの儀式の最中に......、ん？
記憶が......ない？
『(また、このパターンｯｯ！！！！)』
最近、私の記憶力が家出してるんだけど！？
記憶喪失のうえに色々忘れる......。
「起きたかぁ〜〜〜〜彼方ぁ〜〜〜〜」
『清弦さん！？』
しばらく色々と考えいると清弦さんが現れた。よく見るとここは多分、ろくろ達の家のお客様用の部屋。その一室に私は寝ていた。そして、今清弦さんが扉から入ってきたのだ。
「彼方ぁお前、チビ助と同じで丸一日眠ってやがったぞぉ〜〜〜〜！」
『え！.....ま、丸一日！？な.......何でですか！？』
そんな寝るようなことしたっけ！？
一切してないよ！？寧ろ、してたのはろくろの方だし！！
「覚えてないのかぁ？......儀式の途中で気を失ったんだぁ〜〜！」
『気を失った.......？私が.......覚えてないです....』
何で気を失うの？
「やっぱりかぁ〜〜。チビ助も覚えてなかったぁ」
『あ！そうだ、ろくろは........島に行けるんですか！？』
「あぁ、行けることになった」
『そっか.......良かった！！』
見届けられなかったからろくが島にいけるかわかんなかったし、良かった！清弦さんが部屋を出ていった後、少ししてろくろが入ってきた。
バッ！！
「良かった！！姉ちゃんも起きたんだな！！」
『ろくろ！』
表情が嬉しそうなのできっと小夜さんから、島へ行けることを聞いたんだろう。
『ろくも起きて良かった。聞いたよ、島に行けるんでしょ？やったね！』
「おう！！これでやっと島に行けるよ！！」
ニコニコしながら、私が寝ているベッドに近付き腰をおろす。同じぐらいの高さになったろくろの頭を撫でる。
『大きくなったね〜！』
「もう七年だからな！！」
気持ち良さそうに撫でられるろくろ。
うん、本当に大きくなった。
「彼方.......さんが、一番の.......強敵！！」
『！？』
そんな事を部屋の外から覗いている紅が呟いていたなんてこの時の私は知らなかった。ライバルより、最強ではないかと思われていたなんて知らなかったのであった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夏菜沙(プロフ) - ありがとうございます！嬉しいです！！ (2021年7月31日 13時) (
レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
346 - なんで評価低いのかわからない！面白いです！！これからも頑張ってください！ (2021年7月30日 0時) (レス) id: b132005490 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夏菜沙 | 作成日時：2021年7月22日 16時
