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第1話 ページ3

 
 
 
 
 
 異世界「禍野」より出でて人に仇なす


 化け物″ケガレ″。


 それを払い、清めるのが陰陽師の使命である。






──────────





焔魔堂彼方side




《キーンコーンカーンコーン》



HR終了を報せるチャイムが校内に響き、日直の号令の言葉に、席を立ち挨拶をする。それと同時に教室の扉が勢いよく開いて、生徒が次々と帰っていく。部活に行ったり、帰ったりと様々だ。私は椅子に座り直し、脇にかかっているリュックを手に取った。勉強道具をリュックに入れ、忘れ物がないかを確認してから席を立つ。



『(明日提出の課題あるし、忘れないようにしないと.....)』



課題のプリントはしっかりとリュックにしまった。教室から出て、玄関に向かう。玄関について、内ばきからスニーカーに履き替えて校門を出て、家を目指した。



『(う〜ん?今日の夕御飯は何にしよう)』



家に帰る途中、今日の夕御飯を考えながら歩く。



『(.....あ!決めた。ハンバーグにしよう)』



案外あっさりと決まった今日の晩御飯。スーパーで材料買って帰ろう。時間を確認して、近くのスーパーに向かう。あ、そう言えばろくって亮悟さんにケガレ祓いに呼ばれていたはず.....。

ちゃんと行ったかな.....?
行かずに女の子に告白でもしに行ってたり.....。



『(......あり得る)』



ハンバーグの材料をスーパーで買って、私の住んでいる「関東総覇陰陽連鳴神市鳴神町支部「星火寮」」に帰ってきた。両手にレジ袋を持ち玄関に入る。



『(重い)』



ついつい安くなっていた食材を買ってしまった。反省。
まぁ、全部明日、明後日、明明後日の御飯になるだけだけどね。



『ただいま〜〜〜〜』

「「「お帰り〜〜〜〜!」」」



皆が集まっているであろうテーブルがある部屋のドアを開ける。「彼方、すごい買ったな?」『うん。食材が安くなってて、買いすぎちゃった』と片方のレジ袋を上げてみせる。
冷蔵庫の前に向かい、扉を開けて食品を入れる。自分の部屋に戻り、制服から普段着に着替え、再び台所へ戻ってきた。自分専用のエプロンを着けて冷蔵庫から食材を出す。



『よし!(パパッと作ってしまおう!ろくろが帰ってくる前に)』



手を洗い晩御飯を作り始めた。



 

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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年7月12日 20時

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