◇才能の違い ページ41
「見えないかも知れないけど、こいつ全国で五本の指に入るぐらいのスパイカーだから。練習になると思うよ」
クロの言葉にドヤ顔の木兎。
「それにこいつ、去年の春高の優勝校のエースで木兎とはまた違うスパイカーだから練習になるよ」
赤葦の隣にいる私を指さす。
ドヤ顔はしないけど、あはは....と笑っておいた。
「三本の指にはギリギリ入れないですかね？」
「ドンマイ」
「落とすくらいなら上げないでください！」
『ドンマイ』
「なんで湖羽も落とすんだよっ！！」
と、クロと私が木兎君を上げて落とした。「それに君、ミドルブロッカーならもう少しブロックの練習した方がいいんじゃなぁい？」というクロの煽りに見事に煽られた月島は黙って体育館へと入ってきた。入ってきた月島を見て、木兎はグッチョブと親指を上げ、クロはニヤリと悪い顔。
『ああ、これだから、クロはモテないのか』
「なるほど」
湖羽と赤葦君は二人で頷きあっていた。クロは微妙にショックを受けていて、木兎が慰めていた。
──────────
数本、月島の一枚ブロック。
私達は、サーブとレシーブと灰羽のレシーブ練習に付き合っていた。灰羽が倒れるぐらいまでしごいたクロは月島達の練習に参加。ブロック二枚となる。
ストレートを月島がきっちりとしめ、クロはクロスをしめた。ドシャット、木兎のスパイクをブロック。
「うーん.....やっぱ、メガネ君さあ。読みはいいんだけどこう弱々しいんだよな、ブロックが」
「！！」
「腕とかポッキリ折れそうで心配になる。ガッと止めないとガッと！」
「僕まだ若くて発展途上なんですよ。筋力も身長もまだまだこれからなんで」
「ああ？」
『どーどー落ち着け』
簡単に煽られすぎでしょ、単細胞エース。
「悠長なこと言ってるとあのチビちゃんに、良いとこ全部持ってかれんじゃねえの？同じポジションだろ？」
「それは仕方ないんじゃないですかねえ。日向と僕じゃ元の才能が違いますからね」
『！』
どこか一本引いたような.....、何か期待してはいけないといったような......。月島は過去に何かあったあったのかなって思う。覚えてないけど.....。
「あっ！！またスパイク練習ですか？俺、ブロックやります？やります？」
「犬岡君」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 96人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夏菜沙(プロフ) - できるだけそうなるようにする予定です！楽しみにしていただけると嬉しいです！！ (2022年11月17日 1時) (
レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 前と同じような展開にはなりますか？ 誰とは言いませんがあの2人のカップルが好きだったんです！そして僕とのアドバイス的なのも好きなんです！ (2022年11月16日 19時) (レス) id: ff96477080 (このIDを非表示/違反報告)
夏菜沙(プロフ) - 最初から新しい話をいれています。リメイクは間違えて付けてしまいました！気づかせてもらいありがとうございます！ (2022年11月16日 17時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - どこからリメイクしました？ (2022年11月16日 9時) (レス) id: ff96477080 (このIDを非表示/違反報告)
夏菜沙(プロフ) - ありがとうございます！更新できるようにがんばります！！ (2022年9月1日 21時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夏菜沙 | 作成日時：2022年5月1日 14時
