◇デジャブですか？ ページ44
「高校か？俺は箱根学園に行くつもりだが」
「箱根学園.....」
「なんだ？湖羽達も箱根学園にくるのか？」
『うん。尽八の走りがあまりにもかっこよくてね！もっと観たいって思ったんだ！それに中学の先輩もいるらしいし.....』
さっき思い出したが、千鳥山の先輩も何人か受験しているし、ユース合宿っで会った他校の二つ上の先輩も箱根学園に通っていたのを思い出した。あの時は、「似た名前の学校かな〜」「今日のお昼メニューは何だろう.....」と違う事を考えていたために頭の中からすっかり無くなっていた。それと疲れて、思考回路がシャットダウン仕掛けてたのもある。
『(本当にあるのね)』
「ワッハッハッハッ！！だろだろ！俺は山神だからな！！」
『自称？』
「自称っぽいね」
今は自称山神の言葉に千歳と二人でこそこそっと話した。
その自称が本当になるんだけどね。
「じゃあ、春から同級生だな！」
『だね！受かればだけど』
「あはははは......だね〜」
受かるかな....。
心配になるね。
私の受かればという言葉に千歳から元気がなくなった。
心なしか表情も暗い。
「湖羽、潔子ちゃん......帰ったら、即勉強教えて....」
『勿論！』
「任せて！」
千歳は心配しなくても受かると思うけどなぁ。
頭いいから飲み込みも速いし、大丈夫だと思う。
「ありがとう....！受かる自信がないけど....」
『大丈夫だと思う』
「私もそう思う」
「でも、心配だし！勉強教えてね、二人共！」
「うん」
『了解！』
早速、帰ったらやるとこが決まった。
箱根学園に入学するためにやることはいっぱいありそうだ。
夕にも高校決まった事を伝えないと......。
ん？？
『......？尽八.....？』
「.......」
『おーい、尽八〜？』
「.......」
うん、なんか.....。
デジャブルんですけど.....。
『(さっきもあったぞ、これ).....尽八、カチューシャ....美形クライマーァァ....!』
「！！.....フッ、俺のかっこ良さが伝わったか！」
次に呼んだらいつも通りで、でもさっきまでの視線の先は千歳がいて......。
『(本当にデジャブなんですけど.....)』
これはもしかして......。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 262人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夏菜沙(プロフ) - 教えてくださりありがとうございます！直させていただきました。 (2022年4月12日 10時) (
レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
綴(プロフ) - フォーカーフェイス…ポーカーフェイス？？ (2022年3月21日 12時) (レス) @page15 id: cfde1fd93c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夏菜沙 | 作成日時：2021年8月25日 19時
