◇カッコいい人、高校決定 ページ43
『私、高校決めた』
「「！」」
『さっきの尽八の走りを観てね、私。カッコいいって思った.....』
「ｶﾞｰﾝ....)えっ.....」
『ち、違う違う!!!そう言う意味じゃないっ....!!』
ﾌﾘﾌﾘと頭を横に振って、私の言葉にショックを受けた千歳に焦りながら否定する。私は尽八に惚れてません！！惚れたのは本人にじゃないですっ！！
『私ね、尽八の走りに心が踊った。ワクワクして、ドキドキして、目が惹き付けられて、熱くなった.....!!』
「カッコ良かったもんね、あの男の子」
きっとそう思っている人はたくさんいるだろう。
そう思わせるぐらい綺麗で静かでかっこ良くて、見惚れてしまう走りだった。
『私、彼の走りに惚れちゃった.....!だから、中学卒業したら、私は彼の走りをもっと近くで観たいと思ったの』
「だから、彼と同じ高校に行きたいの？」
『うん。ダメ.....かな？』
「バレーはいいの？」
良くないのかも知れない。
バレーはしたい。
バレーはもう私の一部でやめられない大切なモノ。
人と人を繋いでくれる大切な縁。
『バレーはどこでも出来る。でも、私もう決めた。ここでこの気持ちを無視したら後悔してしまうと思うの』
「......そっか、なら行ってきな。湖羽が後悔しない道を選んで」
『！.....うん！ありがとう、潔子！』
本当に私の幼馴染は頼もしくて、最高の幼馴染だ！
「私も東堂君と同じ高校に行きたい！湖羽が一緒なら、バレーも楽しいよ！！」
『うん！！』
思わぬ日に、思わぬ理由で行きたい高校が決まった。
後悔なんてなくて、それほどに尽八の走りに心が動かされた。潔子には前世の事なんて話せないから尽八が箱根学園に行くことを知らない。私達は、前世のアニメで観ているから彼が箱根学園に通っている事を知っている。
『(......進路は決まった。箱根学園に────)』
「(原作の弱虫ペダルの箱根学園に────)」
『「(行こうっ！！)」』
そうこの日は、私が東堂尽八の走りに惚れて、千歳は東堂尽八に惚れた日だった。
──────────
尽八の走りに惚れた私は、表彰式が終わった後に尽八に高校どこに行くのかを聞いた。あ、レースは尽八の圧勝だったよ。尽八に「おめでとう」という言葉を言って、千歳と潔子を尽八に紹介した。
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夏菜沙(プロフ) - 教えてくださりありがとうございます！直させていただきました。 (2022年4月12日 10時) (
レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
綴(プロフ) - フォーカーフェイス…ポーカーフェイス？？ (2022年3月21日 12時) (レス) @page15 id: cfde1fd93c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2021年8月25日 19時
