◇冬休みの魔のこたつ ページ17
若利との初の練習から季節は移り代わる。
秋の新人戦。新チームとしての初の公式戦である県大会で私達は県予選で敗退してしまった。悔しかったが、いつまでも悔しがって入られず、めげずに来年の全国大会を目指す事になる。
「最近寒くなってきたよねー」と言っていたのが懐かしい。辺りはすっかり真っ白になっており、冬が来た！って感じがする。コートとマフラーが手放せない時期となり、学校生活でも部活でもひんやりとする日々。雪で道が歩きづらくて、何回か転びそうになって(実際は転んだ)、冷や冷やしている。休みの日に家の前に雪だるまを作るのが最近のブーム。
「湖羽、すげぇよなあ！県大会行ってるんだろ！！」
『でも、この間の大会は負けちゃった.....』
「来年リベンジだな！」
『うん！』
冬休みは部活と東京のお祖父ちゃんの家に遊びに行くと言う予定がある。年越し前の二日間は休みで一月も五日までは休みなのでゆっくり過ごす。今年の年越しは東京のお祖父ちゃん家でするので、電車に揺られながら東京に来るとクロと研磨に電話すれば、「遊ぼうぜー！」と言う誘いを受けた。勿論、マフラーと手袋して外に出た。
『遊びの誘いもらった時、研磨は絶対に家から出ないだろうなぁと思ってたけど、やっぱりそうだったね』
「こんな寒い中、外とかムリ.....」
「こいつ、クリスマスに新しいゲーム貰ってさ。クリアに時間かかってるんだよ」
『へー』
私の予想通り、クロはともかく研磨は絶対に家から出ない。それが分かっていて、どこで遊ぶんだろう？と思っていた私。クロから前に遊んだ公園集合と言われ、来てみばクロに連れられて研磨の家にお邪魔する事に。研磨のお母さんに挨拶して(お菓子を持って)、リビングに上がらせて貰えば、こたつの中でゲームをする研磨がいた。
『こたつ.....、ぬくぬくだぁ』
「暖かいよなぁ」
「俺、ここから出られない.....」
『私もだよー』
魔のこたつだ。一度入ったら出られない何とも恐ろしい冬の家具。三人揃って猫みたいにこたつで暖まり、研磨に借りてゲームしたり、みかん食べたりして過ごした。勿論、バレー(寒すぎて少しだけ)したり、学校生活での事とか話した。
『あ、来年は研磨も中学生か。部活は？』
「バレー部！」
『に入れられる予定かな？』
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夏菜沙(プロフ) - 教えてくださりありがとうございます！直させていただきました。 (2022年4月12日 10時) (
レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
綴(プロフ) - フォーカーフェイス…ポーカーフェイス？？ (2022年3月21日 12時) (レス) @page15 id: cfde1fd93c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2021年8月25日 19時
