◇勉強会in菅原&清水 ページ11
勿論、私だって同じ事で。潔子は前世の画面越しから観ていた彼女と同じような所もあれば、違ってる所もあって、それはアニメでは分からなかった所。その度に私は大好きな友達の事が知れる事が嬉しかった。
「私も.....」
『ん?』
隣にいる潔子に声をかけられて、首を傾げれば小さな声だけどでも私の耳には良く届いて、響いた。
「私にとっても湖羽は自慢の幼馴染」
『!!』
微笑んだ潔子の言葉に驚いて、目を見開いた。
ちょっと、聞いてよ、見てよ!!
私の幼馴染が可愛いすぎなんだけどっ!?
『それはとっても嬉しいよっ!!ありがとー、潔子!!』
脳内が騒がしいが、僅か0.5秒で、「はい、落ち着いて。息を吸って、吐いて深呼吸ー」で落ち着かせ、嬉しさ満点の私は潔子に今の気持ちを伝える。
元々この世界に存在しない私には潔子の言葉は自分がここにいると、いて良いと言われているような感じがする。何気ない言葉であって、異端者である私達にとっては大きな意味になる。私も千歳もそう思っている。
──────────
「千歳達の学校、もうそこまで進んだのかよ」
「スガの所は先週やったところだね」
『ホントだ。潔子の所は?』
「私は湖羽達と同じペース」
幼馴染紹介&自慢大会を御開きにして、次は勉強会へと移った。バレーばっかりの生活してても、勉強は大切だ。バレー始めた時から、......いや、前世の日向達を観て学習している。赤点取ったら、バレーする時間がなくなってしまう。それに普通に赤点取るのは嫌だ。
「千歳、そこは.....こうして......」
「あ、なるほどー!こうやって.....、こう!かな?」
「うん。そう」
「潔子ちゃん、説明上手いね。すぐ分かっちゃったよ!」
「ありがとう、千歳ちゃん」
数学が苦手な千歳に潔子が教科書を交えて、説明する。
「あ、そうだ。お母さんが作ったお菓子あるよ」
「え、おばさんの?」
「うん。皆で食べてって言ってたよ」
「切りも言いし、お菓子食べて休憩しよう」と思い出した千歳がペンを追いた。私達も同じようにペンを置いて、ノートを閉じた。休憩も大切、大切。
千歳のお母さんが作ったお菓子は、苺タルト。
ホークと皿を出して、私達はまったりとしながらタルトを口に運んだ。
今更だが、今日の勉強会会場は、千歳の家でした!
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夏菜沙(プロフ) - 教えてくださりありがとうございます!直させていただきました。 (2022年4月12日 10時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
綴(プロフ) - フォーカーフェイス…ポーカーフェイス?? (2022年3月21日 12時) (レス) @page15 id: cfde1fd93c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年8月25日 19時