◇てっぺん狙うクライマー ページ23
noside
インターハイ一日目。
ファーストリザルトを総北の田所、鳴子、箱根学園の泉田が競い、最初にリザルトラインを超えたのは総北の田所迅だった。その結果を踏まえ、集団の前には総北高校の自転車競技部が前におどりでた。山が近付くにつれて、スプリントラインを目指していたスプリンター達がチームに合流する。平坦の残り2�劼鯀�り、山岳区間が近付いてきたためだ。
「気をつけろよ。こっから先の短い市街地区間で山に向かってのポジション争いが起こる。......来るぞっ！てっぺん狙う.....」
ザザザザ.....。
「クライマー達が！」
小野田の横を箱根学園のジャージをきた選手が並んだ。
「(あっ、箱根学園.....)真波君！」
「呼んだー？」
「(....違ったぁ....)」
「そう！俺が東堂！箱学一の美形クライマー三年の東堂だ！」
「えっと、あっ、はい......東堂さん？」
真波ではなく、来たのは東堂尽八。いきなりの濃い自己紹介に小野田はどうしたらいいのかわからず困惑しながらも返した。湖羽がいたら、「あ、そう」と真顔で返していただろう。
「そいつは、.....知らない人だ。無視しとけ」
「えっ！？」
「おーいっ！巻ちゃん、それはないぜ！」
「うるさいッショ！お前！」
「いくよ！いつもの」
「いや、いいって....」
「登れる上にトークも切れる！さらにこの美形！天は俺に産物を与えた！箱根の山神、天才クライマー東堂とはこの俺のことだ！よろしく....！」
お決まりのセリフで改めて小野田に自己紹介をした東堂。巻島はそれを面倒くさそうに見ている。小野田は先ほどと同じように困惑している。
「大体いつもこんな感じの男だ。ほっとくか、スルーが上手い美園って奴にパスするのが一番ッショ.....」
「何を言う！湖羽はスルーなどするか！」
「してるだろう！どうみても！」
「(美園....？あれ、それって.....)」
言い合っている二人をよそに小野田は聞き覚えのある名前に自身の友人である少女二人を思い出していた。
「(確か、湖羽さん達も箱根学園って.....言ってたような.....)」
聞き間違えかなと思いつつ、口を開こうとした小野田。だが、東堂が話かけてきたことで一旦考えをストップさせた。
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マシュマロ。 - 月が綺麗ですねって、なんで気付かないんだろ〜〜。私も気付かない気がするけど… (2022年11月26日 17時) (
レス) @page13 id: 5bbebede5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2022年11月20日 0時
