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「…このような花の香りで喜ぶとは」
「紅桜とは、思ったよりも単純なようですね」
まるで何処かで見ていたかのような、いや、実際見ていたのだろう言葉に、高杉は鼻を鳴らす。
「おやおや」
「やはり彼女は貴方の地雷でしたか?」
「鬼兵隊頭、高杉晋助」
高「…そう思ってンだったら、」
高「こんなもん持って来きたのは失敗だったなァ」
高「十八代目、―――−−−
「 池田夜衛門 殿 」
宇宙の闇を背に、池田夜衛門と呼ばれた男は笑顔を見せる。
高杉の言葉など、気にも留めていないようだ。
高杉は、ビンに詰められたオレンジ色の小さな花を数秒も見る事無く、酒の中へ沈めた。
夜「これはこれは、勿体無いことを」
夜「花など直に散るというのに」
夜「…そう、直に散るのですよ」
夜「余計な事をしなければねェ」
高「…何が言いてェ」
夜「フフ、いや"コチラ"の話しです」
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『お姉さんは罪人なのですか?』
『…うん。そうだよ』
『そうですか』
『では、死ななくてはなりませんね』
『うん、』
『そうだね』
『…怖くはないのですか?』
『怖くないよ』
『だって、それでキミが強くなるなら』
『悪くは無いかなって』
『…そうですか』
『それでは楽ーに殺してあげましょう』
『僕は父様みたいに立派な処刑人になりますから』
『それが許されてるんです』
『…そっか』
『じゃァ楽ーにお願い。ね?』
『大丈夫』
『一杯練習したんだから』
『今度こそ上手くいくよ。きっと』
女は向けられる死に恐れる事は無く。金木犀の香りを放つ幼子の刃を受け入れた。
夜「2人だけの、秘密です」
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み子。(プロフ) - ハニーさん» ありがとうございます!そう言っていていただけてうれしいです!***頑張ります(^^) (2019年3月28日 18時) (レス) id: 05de416b0b (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 余りにも面白いので直ぐに此処迄読ンじゃいました(笑)続き楽しみにしてます(*´∇`*) (2018年11月15日 21時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
み子(プロフ) - 黒蛇さん» とってもありがとうございます!!!更新頑張ります!!!現在進行形で話に詰まっていますが頑張ります!!!ありがとうございます!!! (2018年10月1日 15時) (レス) id: 05de416b0b (このIDを非表示/違反報告)
黒蛇(プロフ) - 好き!大好き!!尊い!!!なんだこの作品!?中毒にさせる気か!?!?もう中毒だよ!!!この小説の中毒者だよ!!!(訳:この小説が大好きです狂おしいほど大好きです。この小説を作ってくださった作者様ありがとうございます。これからも更新頑張ってください。 (2018年8月7日 13時) (レス) id: cc9de3dd63 (このIDを非表示/違反報告)
み子(プロフ) - クリニックさん» 4来ましたァァァァァァァァ!コメント有難う御座いまァァァァァァァァす!! (2018年4月15日 20時) (レス) id: 05de416b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:み子 | 作成日時:2018年2月27日 0時