弱さを見せて ページ19
泉の慟哭が、まるで昔の自分を見ているようだった。
涙が溢れて止まらない。
泉「ちょっと！？俺が泣いていたのに、なんでセンサーが泣くの！？」
A「ごめん。ちょっとだけ、抱きしめさせて」
泉の方に行って倒れかかるように抱きついた。
すると、泉が背中を規則正しく叩いてくれた。
落ち着くリズムと、柔軟剤の匂いが次第と涙が止まっていく。
泉「……服今回だけ涙で汚してもいいよ。」
そう言ってくれたから、身長差がある泉の肩に擦り寄る猫のように甘えた。
泉「くすぐったい」
A「……ごめん」
ゆるりと時間が過ぎていく。
泉「目真っ赤」
A「……うるさい」
いつのまにか、寝てしまったらしく気づいたら社会準備室の中にあったベットの上にいた。
身長差があるはずなのに、運んでくれたのか。
そして、今は、戸締りをして泉を校門まで送る手筈になっている。
A「泉ーちょっと待っててー」
鍵を返しにいくため、職員室に足先を向けた。
泉side
初めて、あの人が弱みを見せた。いつも完璧超人で弱った顔なんて微塵も見せない人だった。
しかし、今日はまるで、母親に甘える子供のように幼稚で可愛らしかった。
凛「あれ？せっちゃんじゃん〜」
泉「くまくん！」
あの人の血が繋がっている弟。よく見ると、面影がちらほら見当たる。
突然くまくんの顔つきが変わった。
凛「……お兄様の涙の匂いがする」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 171人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
味付けのり(プロフ) - 凛月LOVEさん» わわ！！ありがとうございます！めっちゃ嬉しいです！頑張って更新します！！ (2020年1月5日 22時) (
レス) id: e8088cc444 (このIDを非表示/違反報告)
凛月LOVE - 面白いかったでござる!続き待ってるぞい! (2020年1月5日 18時) (レス) id: 64fc749647 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：味付けのり | 作成日時：2019年3月16日 19時
