新たな仕事 ページ17
これは、モデル活動をする少し前の話である……
A「桜フェスねぇ……」
学校にようやく慣れてきて、購買パン戦争に連続で欲しいものをゲットできた大人気ない力も使きつつある午後。
この学院が変わりつつある。たった一つのユニットによって。
零、凛月も関わっているが、あまり口を出さない。
……まぁセナには少し、お説教があるが。
前より、活気がある。良い兆しだと他人事みたいに考えていたら、桜フェスの専属トレーナーとなった。
主に、tricksterの。
陣「よかったじゃねぇか。」
A「よくねぇよ。俺は、外にはあまり出ないで、隠居生活みたいに教師を全うしたい」
陣「お前、モデルやってたじゃねぇか。」
コーヒーが揺れた。
A「そうなんだよ！？なんなんだよ！俺もう引退するくらい活動してないのに！あんな所こんな所全部掲載するじゃん！！」
俺が愛読している料理本にも載っていた。
未だに人気が衰えることを知らず、いろんな写真が掲載されていた。
陣「相変わらずモデルに成るべくして生まれてきたようなもんだな。」
橘海斗の出身高校である夢ノ咲学院に、連日のように取材が入る。それを担当しているのが俺。
本人が対応しているなんて、結構な皮肉。
陣が持っている雑誌の中には、俺のモデル時代に撮った貴重な写真が掲載されていた。
A「自分の顔を見られるこの辛さとは。」
コーヒーを一口飲む。
陣「……A」
A「何。」
陣「お前なら、トレーナーできるだろ。あんずがいるし。」
あんずちゃん。
あの昼食の時間から、挨拶したり、話ししたり、する程度だった。
いつか、俺は橘海斗ととして、あの子の前にいるかもしれない。
それは、案外早く来るかもしれない。
コーヒーをまた飲む。
陣の入れるコーヒーは、煙草の匂いとともになんだか、優しい味がした。
A「煙草臭。禁煙しろ。」
陣「うるせー！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 171人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
味付けのり(プロフ) - 凛月LOVEさん» わわ！！ありがとうございます！めっちゃ嬉しいです！頑張って更新します！！ (2020年1月5日 22時) (
レス) id: e8088cc444 (このIDを非表示/違反報告)
凛月LOVE - 面白いかったでござる!続き待ってるぞい! (2020年1月5日 18時) (レス) id: 64fc749647 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：味付けのり | 作成日時：2019年3月16日 19時
