54p.今更だが ページ9
ここかな？と思い、虫歯伯爵のメダルを押し込むかたちで差し込むとカチャン！と音が鳴る
そして『ウスラカゲ！ショウカーン！』と機械音声の後に『ウッスラカゲ〜♪オレたちのオ〜カ〜ゲ〜♪』という変な歌と低めな音楽と共に虫歯伯爵の姿が妖怪ウォッチから現れた
音楽が鳴り終わると虫歯伯爵は自身の名前を言いながら決めポーズをビシッとキメる＿＿＿のは良かったのだが、台所の方からパリーンッ！と大きな音を立てて何かが割れる音が響く
虫歯伯爵はｽｩｰｯと空気を吸い込んで息を吐き出し、静かに「すまん」と言葉にして謝った
あぁ、つまりさっきの音は食器が床に落っこちて割れた音か
A「こっちこそ呼び出してごめん……」
これは……虫歯伯爵が食器を洗っていた所を僕が呼んでしまった事により生まれた悲劇である
そもそも犬神が虫歯伯爵のメダルを渡してきたのがいけなかったのでは……？
いや、僕が呼ばなければこんな事にはならなかったのか……。
犬神「そう落ち込まなくても、割れた食器の代わりなんていくらでもありますよ」
A「そうだけど…そうじゃなくて……」
＿＿＿後に親に怒られる事を覚悟しながら眉間にシワを寄せながら呼び出した事を後悔した。
虫歯伯爵「で？オレを呼び出してなんだ？何かあったのか？」
犬神「特に何も……召喚について教えていましたので」
虫歯伯爵「は〜、なるほど。初めての召喚ってわけだな」
彼の言葉に犬神は「えぇ、無事に成功して良かったです」と僕が上手く召喚が出来るかどうか不安だったのか何処かホッとした様な表情で答え、僕に圧力を掛けるかのように顔を近づけると「何かあったら友達になった妖怪をそれで呼んでください。いいですね？」と念を押される
その圧力に怯んだ僕は1歩だけ後ろに下がり、顔を近付けて言わなくてもいいじゃんかと思いながら「わ、わかったよ」と少し頼りなく言葉を返した
犬神「では、メダルの事に関しては終わりです。」
犬神は僕から顔を離すと虫歯伯爵の方を向き「後の事はお願いしますよ」と言ってボフンッと煙を立てて消えてしまった。
あと、今更だがあんな消え方するの漫画とかでしか見た事なかったけどマジであるんだと妙に感心をした。
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ソルべ(プロフ) - あめらぴさん» 評価やコメントなど誠にありがとうございます。好きと言われて嬉しい限りです！執筆の励みとなり、次をなるべく早く上げれるように頑張りますね。 (2022年7月29日 2時) (
レス) id: c758b8aa54 (このIDを非表示/違反報告)
あめらぴ(プロフ) - 夜遅くに突然すみません。好きです。物語の展開から主人公の心情、恐怖の感覚や焦燥が本当にお上手に書かれていて一気読みしてしまいました…キャラの口調も性格を理解した上でのもうに見えて、もうなんか凄く好きです……… (2022年7月28日 2時) (レス) @page6 id: 0688156f54 (このIDを非表示/違反報告)
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