53p.やってみよう！ ページ8
僕は彼のお言葉に甘える事にし、物思いにふける犬神に「部屋に戻るからね」と声を掛けてから自分の部屋へと戻った。
暫くして、自室で勉強の復習をしていると机の上にコトリと音を立ててガシャガシャの景品にありそうな小さい筒状の黄色いケースを後ろから置かれる
僕は「何？」と言いながら後ろに振り向いた
犬神「ケースです」
A「見ればわかるよ……これ何のケースなの？」
犬神「メダルのですよ」
そう言って犬神は本棚から妖怪大辞典を取り出し、自身のメダルを取り外すと黄色いケースの中へと入れる
犬神「メダルが入ったこのケースも妖怪ウォッチと一緒に必ず持ち歩いてください」
前に言われた"妖怪ウォッチを肌身離さず持っててください"と同じような事を言われる
いやいや、メダルを持ち歩いて何になると言うんだ？
「別にそれは持ち歩かなくても……」とブツクサと呟くように言うと犬神は少し目を見開き驚いた様な表情をして「別に？ですって？」と口を開いた
犬神「何を言ってるんだい。私は自身を守る為にも持ち歩いてくださいって言っているんですよ」
記念メダルのようなコレクションする物じゃないのか？と思いながら僕はメダルケースを持ち「どうやって？」と聞くと犬神は「どうって、前に説明を＿＿あぁ、いや」と片手で自身の頭を抱えた
犬神「してないね……すみません。失念していました。では、今から教えますので覚えてください」
そうして、犬神からメダルについて簡単に説明をされた
どうやらこの妖怪メダルと言うのは友達になった記念のメダル……では無いらしい
妖怪メダルとは友達になった妖怪を召喚するのに必要なアイテムで妖怪ウォッチを通して呼び出すものらしく
また妖怪自身の身分を証明する役割もあるという事だが………
A「つまりコレって要は個人情報メダルでもあるってこと？！いやいや、渡しちゃ駄目だろ！返すよ！」
持っていた犬神のメダルが入っているケースを勢い良く犬神に返そうとするが、犬神はそれを拒否し「大丈夫ですよ」と平然に答えた
犬神「個人情報といってもそんなに事細かな情報は入ってはおりませんし召喚メダルは召喚メダルです。それ以外の何者でもありません……とりあえず、試しに召喚してみようか」
そう言って妖怪ウォッチを取り出し、僕に持たせると虫歯伯爵のメダルを手渡され差し込むよう促される
何処にどう差し込むんだと思いながら見ると時計盤の下にメダルが入りそうな隙間が空いている場所を見つけた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 37人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ソルべ(プロフ) - あめらぴさん» 評価やコメントなど誠にありがとうございます。好きと言われて嬉しい限りです！執筆の励みとなり、次をなるべく早く上げれるように頑張りますね。 (2022年7月29日 2時) (
レス) id: c758b8aa54 (このIDを非表示/違反報告)
あめらぴ(プロフ) - 夜遅くに突然すみません。好きです。物語の展開から主人公の心情、恐怖の感覚や焦燥が本当にお上手に書かれていて一気読みしてしまいました…キャラの口調も性格を理解した上でのもうに見えて、もうなんか凄く好きです……… (2022年7月28日 2時) (レス) @page6 id: 0688156f54 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
