61p.ちょっと待て ページ18
保健室にベッドがあったはず、そこに彼らを連れて行こう
深く考えるのはその後だ
僕らは保健室につくと体調が優れない二人をそれぞれ備え付けのベッドに横たわせる
さて、これからどうしよう………。
犬神もいなくなってしまい今は虫歯伯爵だけがここにいる
もう一度、妖怪ウォッチで犬神を呼び出してみるか？いやまず再び呼び出す事って出来るのか？
僕は虫歯伯爵に視線を向ける
視線に気づいた彼は「なんだ」と言葉を返した
A「いや、妖怪ウォッチの事なんだけどさ。もう一度メダルを入れて再び呼び出す事ってできるの？」
彼はう〜ん？と少し考える仕草をして「出来ると思うぜ」と答えた
虫歯伯爵「でも保証は出来ないぞ。オレはお前の"ソレ"については知らねぇ」
僕が持っている妖怪ウォッチを指差して彼はそう言った。
……？
妖怪ウォッチは妖怪にとってメジャーな物じゃないの？いや僕が持っている物以外に他に種類があるのだろうか？
とりあえず再び呼んでみる事にした僕は犬神のメダルを妖怪ウォッチに入れる
そして、あの軽快な音楽と共に犬神は再び現れた。
犬神「ここは？」
A「保健室。二人の体調が良くないから」
犬神は横目でベッドに横になっている二人を見ると「そうですか」と返し、戸棚の上に置いてあった救急箱を手に取り「この場所から家庭室はどのくらいの距離かわかりますか？ザッとで良いです。遠いか遠くないか」と言いながら箱から包帯を取り出し手際良く自身の腕にグルグルと巻く
A「いや、そんなに遠くは＿＿って犬神怪我してるの？！」
僕は犬神に駆け寄って腕を見ると巻いた包帯から赤黒い色が滲み出ていた
その傷を想像して血の気が引いてしまい小さい声で「どこで……」と呟くが犬神は平然な態度で「ただの掠り傷です」と応える
いやいや、ただの掠り傷ならそんな滲み出るほど出ないでしょうよ
犬神「それよりもさっさとここから離れますよ」
A「離れる？何で急に」
犬神「あぁ、ご友人方はそのままで結構です。危害は加えないはずですので」
何故、保健室から離れないといけないのか理由も言わない犬神に虫歯伯爵が「ちょっと待て」と口を挟んだ
虫歯伯爵「お前が本物の犬神だって事はコイツが呼び出してたからわかる。だが、何が起きてるか話してくれた方が良いのではないか？」
彼は僕と僕の友達を交互に見ながら犬神にそう言葉にすると犬神は大きく息を吸って吐く
そして「……道中で話します」と言うと犬神は僕を脇に抱えた
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ソルべ(プロフ) - あめらぴさん» 評価やコメントなど誠にありがとうございます。好きと言われて嬉しい限りです！執筆の励みとなり、次をなるべく早く上げれるように頑張りますね。 (2022年7月29日 2時) (
レス) id: c758b8aa54 (このIDを非表示/違反報告)
あめらぴ(プロフ) - 夜遅くに突然すみません。好きです。物語の展開から主人公の心情、恐怖の感覚や焦燥が本当にお上手に書かれていて一気読みしてしまいました…キャラの口調も性格を理解した上でのもうに見えて、もうなんか凄く好きです……… (2022年7月28日 2時) (レス) @page6 id: 0688156f54 (このIDを非表示/違反報告)
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