これが僕らの歩む道

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桐山side


？「君が桐山君？」


そんな声が聞こえたから顔を上げると

1人の男性が立ってた


男性の胸元には『中間』の文字が見える



綺麗な顔してるなー。



淳「今日からパートナーになる中間です。よろしく」

桐「よろしくお願いします！」




話した感じも悪くない。

この人とやとやっていけそうやわ！



桐「そういえば！何でこの子らの情報、こんなに少ないんですか？」



さっき俺が驚いたのはこのこと。


情報があまりにも少なすぎる

この子らの家族構成やプロフィールすらない



書かれてあるのは、犯した罪と名前と年齢くらい。



いくら何でも、おかしいやろ……！




淳「俺も驚いた。ただこの子ら、ここでは『問題児』扱いなんよ」

桐「問題児……」




だから、この5人だけが

特別クラスに入れられてたんか……。




俺が確認するように繰り返して呟くと、

近くのソファーへ腰かける中間さん。



何処か遠くを見つめながら

驚くべき事実を話し出した






淳「関わりにくい。面倒。それだけで差別してこの子らを調べようとも助けようともせんまま、とうとう問題児扱いされたんや」




そんな……。

此処はそういう少年を助ける場所やないの？


そんな酷いことが起きてたなんて。



信じたくないけど、実際起こってしまってる事実なんやと思うと

胸が苦しくてたまらんかった





それと同時に、俺がこの子らを助けるんやと

硬く決意した




きっと中間さんも同じ気持ちなんやろう



気付けば、さっきまでの表情とは打って変わり

真剣な眼差しをしていた

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