ただ、愛がほしいだけ【マサイ】 (ページ16)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:32,715 hit

16 ページ16

.

後日、例の男とデートに行くとAさんから報告があった

そのデートは、何事もなく、楽しく過ごせたそうだ

それから少しずつ、Aさんからの連絡が減っていった

うまくいってるんだな。よかった。

なんて、

そんなこと思える余裕はなかった

Aさんの一番安心できる場所は

俺じゃなくなるんだ

それがとてつもなく悲しい、寂しい。

そんな心情の最中、Aさんからメッセージが届く

"今日、返事する。お付き合いしてみます"

あぁ、やっぱりあんなこと言うんじゃなかった

俺がいるだろ？なんてかっこいいこと言えなくても

他の男のところに導くんじゃなかった

"そっか。幸せになってね"

今の俺には、これが精一杯だ

Aさんが幸せになれるんだから

それでいいじゃないか

な、そうだよな

.

Aさんに彼氏ができて一ヶ月が過ぎた頃

シルクの家にまさかの来客があった

それは、Aさん

相当酔っているようで、階を間違えたのだろう

シルクから連絡があってすぐに向かった

シ「マサイ！どうにかしてくんね！？」

到着すると、Aさんはシルクの腰に巻き付いていた

そして、俺の名前を呼んでいた

「ましゃいしゃん…ねーぇー…」

それを見てすぐにシルクから引き剥がし姫抱きをして自分の部屋に戻った

シ「熱いねぇ…w」

.