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私はウィラが急に憎くなった。
でも今は私がウィラよ。
貴方はもういない、残念だったわね。
こんな素敵な世界なのに私の唯一の取り柄の香水を取り、自分の手柄にした報いよ。
私はウィラとして毎日を楽しんでいた。
久しぶりに実家に帰った時のこと。
｢ただいまー！｣
｢おかえり、ウィラ！あら、また美しくなったわね！｣
｢会う度に美しくなっていくウィラは父さんたちの誇りだ！急にいなくなったらクロエの事は気にせずにな！｣
｢はーいお父さん！｣
クロエが得られなかった愛情。こんなに素敵なものなのね！
私はウィラだから、クロエの部屋には行かない。
ウィラの部屋に行く。
ウィラの机に一冊の本があった。
｢｢私｣のものだから読んでもいいわよね｣
どうやら日記のようだった。
ある日の日記を読んで、私は絶句した
｢クロエが作っている香水は本当に凄いものだわ！
でも、周りはクロエが作ったというだけできちんと評価はしてくれない。
クロエも内向的で表に出られないし、どうしよう？｣
全てを悟った。
ウィラはクロエが作った…私が作った香水を正当に評価してもらう為に自分の作った香水として売り出してくれていたのだと。
ゴメンなさいゴメンなさい……ゴメンなさい
私の心にはどす黒い感情を一気に取り除くような大きさのショックと、後悔で満ち溢れていた。
どうしてあんなことをしてしまったのだろうか？
どうして？どうして？
私を唯一理解してくれた姉を殺し、成り代わることまでしてしまった。
後悔してもしきれないほど後悔した。
でも私は今もウィラとして生活している。
あのことを知ってもなお。
こんな自分が
嫌いだ
許せない
全てを忘れられたらいいのに……
忘れる……？そうだ、｢忘却の香水｣を作ればいいじゃない。
全てを忘れて、やり直そう。1から
私は香水作りを始めた。
初めて香水を作ったあの時と同じ様に汗をかき、一生懸命作った。
それだけ頑張って完成した香水は……一時的に忘れることが出来るだけ。
一時的ではダメなの。1から始めなくてはならないの。
｢どうしたら……？｣
ふと机に目をやると1枚の封筒が置いてあった。
エウリュディケ荘園かららしい。
もっと完全なものをつくる為の手がかりはここにあると、本能的に悟った。
でも私はまだウィラを忘れられていない。
｢私はここに｢ウィラ ナイエル｣としていくべきね…｣
私は荘園に足を運んだ。
ラッキーアイテム
忘却の香水
ラッキー人物
1番の友人
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Arno(プロフ) - キャラの背景推理好きなのでこの作品を作ってくださりありがとうございます!!!小説になっていたので分かりやすかったです!!! (2021年3月24日 0時) (
レス) id: 95e647102c (このIDを非表示/違反報告)
いちご真理教 - 香水はふりかけさん、ありがとうございます！とっても嬉しいです！ (2021年2月27日 9時) (レス) id: 91416f8fe0 (このIDを非表示/違反報告)
いちご真理教 - ぽんさん教えてくださり、ありがとうございます！ (2021年2月27日 9時) (レス) id: 91416f8fe0 (このIDを非表示/違反報告)
香水はふりかけ - わぁ…素敵な作品ありがとうございます(´∀｀)このような作品でるのまってました…！！ (2021年2月26日 23時) (レス) id: 51d718c10f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちご真理教 | 作成日時：2021年2月26日 21時
