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カタンッと物音に目を覚ますと、ちょうど部屋に誰かが入って来たようだった。
「あ、起こした？」
この声は舘様かな？
ああどうしよ、頭がぼけっとしてる。
体も熱くて息が上がる。
「大丈夫……じゃなさそうだね。たぶん今は食事も食べられないかな？」
うん、食欲ないです。
「とりあえず薬飲もっか」
「…はあ、ごほ、ごほ！」
背中に回された腕で体を支えてもらいながら薬を飲んだ。
「ん、偉いね。病院は行かなくて大丈夫？」
うん、大丈夫。
「そうか、じゃあしっかり寝て治そうね」
「……ごめんね」
「ん？ なにが？」
確か舘様は今日久しぶりのオフだったはずで、前日買い物に行こうかなって話を康二くんにしていたのを聞いていたから、
「買い物に行っていいからね？」
私は寝てれば治るからと言えば、ベッドに横にしてもらってから額に冷えピタを貼られた。
そのまま頬を撫でられて、ドキッとする。
「買い物なんていつでも行けるから今日はずっと側にいるよ」
「……」
「遠慮なく甘えてよ。このあいだのお返しと思ってさ」
このあいだ……いつの事だか自分では分からなくてクラクラする頭で思い出そうとしていたら、それも顔に出ていたのか布団からはみ出ていた手を握られた。
大きな手だなー、暖かいなー……あっ。
「ゴロゴロ？」
「んふふ、そう。ゴロゴロね、よく寝られたよ。あの時はありがとう」
「全然大したことじゃないのに」
私の場合は風邪だから、もしも移してしまったら大変なのに。
でもこの手、離してほしくないなあなんて。
「俺にとってはね、大した事だったよ。あんなふうにゴロ寝なんて久しぶりだったし、すっきりした」
「なら良かった」
「だからね、今日は俺がAさんが眠れるように手を握っててあげるから」
ああ、だからお返しか。
程よい力加減で握ってもらい、熱のせいか薬のせいかうとうとし始めると、空いてる方の手で頭も撫でてもらった。
まるで子供に戻ったみたい。
「きもちー」
「ふっ、ゆっくりおやすみ。起きたら少しでいいから何か食べようね」
うん、きっと起きたらよくなってる予感がする。
だってよく眠れそうだから。
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ゆきんこ(プロフ) - まり姉さん» 教えてくださりありがとうございます(^^) (2021年1月19日 19時) (
レス) id: 4f915fb25c (このIDを非表示/違反報告)
まり姉(プロフ) - ちょっとした変化の1ページ目の最後のとこが名前変換されてないですよ？？ (2021年1月19日 18時) (レス) id: 632dd79117 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ふさん» ふ様。お返事が遅くなりすみません！そして、あけましておめでとうございます！どうぞ今年も宜しくお願いします(^^)のんびりスタートとなってますか、また楽しんでもらえるように頑張ります！ (2021年1月8日 23時) (レス) id: 98ff3b079e (このIDを非表示/違反報告)
ふ - 明けましておめでとうございます♪今年も素敵なストーリー楽しみにしています(☆▽☆) (2021年1月6日 16時) (レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - SACHIさん» ヤバいですか（笑）やばくなるように書きましたので、その反応が有難いです(o^^o) (2020年12月31日 9時) (レス) id: 98ff3b079e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年10月30日 10時
