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「ふぁぁ、おはよー。てあれ？ 阿部ちゃん、Aさんどうしたの？」
「ふっか、おはよう。Aさん熱あるんだよ。だから部屋で寝かせようと思って」
「え、マジ？」
階段手前で下りてきた辰哉くんと鉢合わせし、うっすらと瞼を持ち上げると潤む視界の中に心配そうな辰哉くんの顔が見えた。
「Aさん、大丈夫？」
「ん、大丈夫。皆に移しちゃ悪いのに風邪なんてひいてごめんね」
「ンなこと気にする事ねえよ。んー、俺仕事だからなぁ、オフだったら付きっきりでお世話するんだけどねー」
よしよしと頭を撫でられて、いつもなら年上を揶揄うなと怒るとこだけど熱がある今は心地良くて瞼を閉じた。
「阿部ちゃん頼んだよ」
「うん、まあ俺もこの後出なきゃいけないから舘さんが今日はみててくれるよ」
「だったら安心だわ」
フッと、笑う声に何故か安心して阿部ちゃんには申し訳ないけど全体重を預けた。
「Aさん、ちゃんと暖かくして寝ててね」
ふわりと髪を撫でられた。
「ふふ、今日はみんな優しいね」
「ええ、いつも優しいじゃん」
「はは、そうだね」
ほんとにそう。
みんな毎日仕事で疲れてるのに、私に色々気遣ってくれるんだよね。
ついこの間は、阿部ちゃんと目黒くんが庭の倉庫の整理を手伝ってくれたっけね。
「阿部ちゃん、お仕事は？」
こほっ、と一つ咳をつけば不安げに眉が下がった。
ああ、そんなに心配しないで。
「もう少ししたら行くよ。今日はクイズ番組の収録なんだ。しかも二本撮り！」
「ふふ、得意分野だね。こほっ、」
「そうなんだけどね。今日は早く帰りたかったなぁ」
二本撮りということは帰りは夜になるだろうな。
頭をフル回転にして頑張ってくるんだから、今日の夕食はあれがいいかなこれがいいかな。
「Aさんさ、今夕飯何にしようとか考えてたでしょ？」
「んー？ そんな事ないよ」
「嘘だね。献立考えてる時の顔をしてたよ」
「どんな顔よ。笑」
でもバレてるから、どうやら私は顔に出やすいタイプなのかな。
危ない危ない。
「でもほんと今日は何もせずにゆっくり寝てて？ 仕事終わったら、直ぐに帰ってくるからね」
「うん？ 阿部ちゃんも、お仕事頑張ってきてね」
「ふふ、ありがとう。頑張ります」
阿部ちゃんは、布団の上からトントンと数回叩いてからニコリと微笑んで部屋を出て行った。
阿部ちゃんの笑顔はホントに癒されるなぁ。
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ゆきんこ(プロフ) - まり姉さん» 教えてくださりありがとうございます(^^) (2021年1月19日 19時) (
レス) id: 4f915fb25c (このIDを非表示/違反報告)
まり姉(プロフ) - ちょっとした変化の1ページ目の最後のとこが名前変換されてないですよ？？ (2021年1月19日 18時) (レス) id: 632dd79117 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ふさん» ふ様。お返事が遅くなりすみません！そして、あけましておめでとうございます！どうぞ今年も宜しくお願いします(^^)のんびりスタートとなってますか、また楽しんでもらえるように頑張ります！ (2021年1月8日 23時) (レス) id: 98ff3b079e (このIDを非表示/違反報告)
ふ - 明けましておめでとうございます♪今年も素敵なストーリー楽しみにしています(☆▽☆) (2021年1月6日 16時) (レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - SACHIさん» ヤバいですか（笑）やばくなるように書きましたので、その反応が有難いです(o^^o) (2020年12月31日 9時) (レス) id: 98ff3b079e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年10月30日 10時
