三ツ谷は私のことが好きらしい。 (ページ9)

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9.ヨメじゃないページ9

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『三ツ谷、今日予定ないの？』

三「あーまぁ東卍の集会はあるけど。」

『マジ？じゃあ連れてってよ。』

三「は？お前男苦手なんじゃねぇの？」

『苦手だけど………三ツ谷がいるなら大丈夫でしょ。』

三「………分かった。」

無理を言って、私は東卍の集会場所の武蔵神社へ連れて行ってもらった。神社に続く階段を上ると、ざっと50人くらいはいて、ここで決起集会とかが行われるのかと少しわくわくした。兄たちは喧嘩の時は絶対に私を外に出させてはくれないから。

万「隣の子誰？三ツ谷の彼女(ヨメ)？」

龍「集会に彼女(ヨメ)連れてくんなよー」

『ヨメ………？？』

三「彼女(ヨメ)じゃねぇよ、同じクラスの奴。」

万「へー、名前なんて言うの？」

『灰谷A、デス………』

万「…………灰谷？」

三「灰谷兄弟の妹らしい。」

万「ふーん、結構可愛い顔してんね。俺気に入った♡」

この人、たぶん東卍の一番強い人だ。無敵のマイキーだっけ？喧嘩のことはあまり分からないけど、それは知ってる。てか隣に立ってる身長高い人、こめかみにタトゥー入ってるんだけど。絶対痛いじゃん。不良ってすごい。

万「俺のことはマイキーって呼んで。で、この背高いのがケンちんね。」

龍「そのあだ名で呼ぶのはマイキーだけだ。俺はドラケン。」

それからぞろぞろと周りに集まってきて、場地くんと千冬くんとパーちんは覚えた。

『あれ、林くん！？怖い見た目してると思ってたけど不良だったんだ………』

ぺ「うるせ！つーか、お前三ツ谷の彼女(ヨメ)だったのか。」

三「だから彼女(ヨメ)じゃねぇって。」

龍「おい三ツ谷、ぺーやん。そろそろ集会始めんぞー」

三「おー」

龍「エマ！」

エ「はぁーい、何？」

龍「マイキーの妹のエマだ。女同士で一緒にいる方がいいだろ。エマ、この子三ツ谷の彼女(ヨメ)だから頼むわ。」

エ「え！？そうなの！？あっちで話そ！！」

エマと呼ばれる金髪の女の子に手を引かれ、神社の隅っこで集会が終わるのを待った。その間に私たちは少し話をすることにした。

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