いつか… (ページ1)

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ー1ープロローグページ1

…

「キミ、こんな所でどうしたの？」

『パパとママとケンカしちゃった。
怖くて、逃げてきちゃったの。』

「そっか…
これからどうするの？」

『帰りたいけど、怖くて帰れない。』

「僕が一緒に行ってあげようか？」

『怖くない？』

「大丈夫。ちゃんと謝ろう。
お家、帰ろ？」

『うん。帰る！』

・

・

・

『お兄ちゃん、かっこいいね』

「えっ、そうかな？」

『うん、だって泣いてるとき、助けてくれたから
王子様みたいだよ！』

「そ、そっか
じゃあ、Aちゃんはお姫様だね」

『お姫様！？』

「かわいい…から////」

『あ、ありがとう！///』

「あ、ここ？」

『うん』

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

「はい。」

「あの、娘さんが…」

「えっ！？」

ｶﾞﾁｬ

「A！！」

「A！？」

「ほら、Aちゃん。お父さんとお母さん」

『パパ、ママ、ごめんなさい』

「無事でよかった…
私こそ、辛く当たってしまったわ。ごめんなさい。」

「僕も、つい言い過ぎてしまった…
ごめんな」

「仲直りできてよかったね。」

『うん！ありがとう、お兄ちゃん！』

「君、ありがとな」

「是非、家に上がっていかない？」

「いえ、僕もう帰る時間なので」

「そうか。」

「そうよね…本当にありがとう！」

「はい。それでは、失礼しますね」

「またね、Aちゃん」

『ばいばい。お兄ちゃん』

「いつか、必ず迎えにいくから」

「待っててね」

…