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「昨日なんでついてきてたん」
いつか言われた時と全く同じ状況で、そう言われた時、私の心臓は止まってしまうかと思った。
「間違えた、おとといか。」
「…」
担任の声なんか聞こえないみたいに私は高橋くんの声しか聞こえなくなった。
先週見かけた彼の姿が忘れられなくて、私は次の週も彼を探しにわざわざ電車に乗って来てたのだ。
やっぱり前回と同じ時間に彼は駅に現れ、私はその姿を追いかけた。
この前と違ったのは、少し暑かったからか途中コンビニに寄って水を買ってたくらいだろうか。
気づいてるなんて思わなかった。
嫌われたなぁ…なんて思い出すと、途端に楽しかった学校生活が憂鬱を通り越して、苦痛に感じた。
高橋くんと会話ができたこの隣の席さえも煩わしい。
机の上に、荷物がまだ置かれている彼はまだどこかの掃除中らしい。
私は、彼が戻ってこないうちに帰ることにした。
距離感って難しい。
知りたいって、言った時はあんなに怖い顔はしてなかったのに、今日は、
初めて話した時と同じ、鋭い目をしてた。
思い出すだけで、寂しい気持ちでいっぱいになる。
彼と一緒に帰った数週間。
縮めた距離も振り出しに戻ってしまった。
こんな気分の日に、そんな雨なのは少しの救いだった。
暗い顔して下を向いてても、「雨だから。」そんな理由で済まされるのだから。
「…なんで、あんなとこで働いとるか聞かんの？」
雨音が彼の足音をかき消していたようだ。
私のカラフルな花柄の傘に追いついた彼の声は雨に紛れて聞きづらかったが、確かにそう言った。
「…聞いて、いいの？」
「ええよ。
だって、俺のこと知りたいんやろ？」
学校からの帰り道、私はその日初めて寄り道をした。
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コロ - ヤバイです。素敵な作品でみいってしまうというか、、、すごく感動しました！こんな神作始めてです！ (2020年5月15日 21時) (
レス) id: b14fc19f6c (このIDを非表示/違反報告)
那都(プロフ) - とても面白かったです！大晴くん推しなので、くっついてくれて嬉しかったです！1つ気になるのですが、あのオーナーは誰を想定していたんですか？私の中では室くんだったんですが、、教えて頂けたら嬉しいです！ (2019年11月25日 22時) (レス) id: c96a99fffa (このIDを非表示/違反報告)
はらへり - わぁぁぁ！気になります気になります！前回の作品に続いて応援しています！楽しみにしています(^ ^) (2019年6月12日 18時) (レス) id: aacee0baab (このIDを非表示/違反報告)
純鈴(プロフ) - 凄い面白いです！これからの展開にドキドキしてます。更新頑張ってください。待ってます！！ (2019年5月28日 23時) (レス) id: f70ff81fc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう
| 作成日時：2019年5月19日 20時
