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「Aちゃん、覚えてへんかな？確か、小学校上がる前やから、年長とか年中の時。」
「はい？」
「たしか、あの時は主人も連れてきてたわね〜
みんなで、USJ行ったのよね」
そんなことがあっただろうか…
でも、テレビで特集を見る度にお母さんが昔行ったのよ〜と言ってたから、あるんだ〜程度に思ってたけど、私の記憶にはない。
「Aちゃん迷子になってね？
大人4人で探しても見つからんかったのに、うちの子が手繋いで帰ってきたことがあったんよ。」
「え！？なんですかそれ！」
「おかんもおええって！恥ずいわ」
「ええやんもう時効時効。
あんたなんて言ったんやっけ、あ！思い出したわ。」
信号はまだ赤。
だけど、歩道の信号が点滅してるからもうすぐ青に変わるんだろう。
彼はハンドルの上に身体を預け、顔は伏せている。
「さっちゃんの旦那さんに、Aちゃんのこと一生守るんで、結婚させてくださいって、言うたんやったなぁ」
「…え、？」
「うちの主人のOKはもう出てるけどね。」
＊＊＊
「A、もう起きなあかんのとちゃう？」
夜勤明け、そのまま家に転がり込んだ私を快く迎えてくれ、その上ご飯の準備までしてくれる。
なんて、出来た人なんだろう。
「ぅんん、あと5分…」
「さっきからずっとそればっかやけど。」
そう言うと、起きない私に向かって手を伸ばしてきた。
「ほら、起こしたるから。」
彼の首の後ろに腕をまわし、思いっきり体重にかけてやれば傾く彼の身体。
「うおぉ！ちょ、お前やりすぎ。」
「…ねぇ、たいせぇ、」
「なに？」
「大好き。」
ようやくしっかり目を開けると、ドアップの彼の顔が驚くようなスピードで表情を変化させてる。
「私だけ？」
「や！そうやなくて！」
目を逸らそうとする彼を逃すまいと見つめると、観念したようだ。
「んなわけないやん。
好きやなかったら、こんなことせんやろ。」
チュ、という音を立てて、唇が重なる。
離れる時まで響く水音に、お互い照れながらも、笑い合えるのはきっとこの人だからだと胸が熱くなった。
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コロ - ヤバイです。素敵な作品でみいってしまうというか、、、すごく感動しました！こんな神作始めてです！ (2020年5月15日 21時) (
レス) id: b14fc19f6c (このIDを非表示/違反報告)
那都(プロフ) - とても面白かったです！大晴くん推しなので、くっついてくれて嬉しかったです！1つ気になるのですが、あのオーナーは誰を想定していたんですか？私の中では室くんだったんですが、、教えて頂けたら嬉しいです！ (2019年11月25日 22時) (レス) id: c96a99fffa (このIDを非表示/違反報告)
はらへり - わぁぁぁ！気になります気になります！前回の作品に続いて応援しています！楽しみにしています(^ ^) (2019年6月12日 18時) (レス) id: aacee0baab (このIDを非表示/違反報告)
純鈴(プロフ) - 凄い面白いです！これからの展開にドキドキしてます。更新頑張ってください。待ってます！！ (2019年5月28日 23時) (レス) id: f70ff81fc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう
| 作成日時：2019年5月19日 20時
