好き以上、愛してる未満。 (ページ25)

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ジェットコースター。

一気に下に落ちる前は少し怖くて泣きそうになったけど、それからは全然で、普通に楽しめた。

もう一回乗ろうってゆとくんに頼んだら
だめ、って言われて。
理由を聞いたら、あれはAには危険すぎる、って...自分が怖かっただけだよね？

メリーゴーランド。

私は馬車の中。
ゆとくんは上下に動く馬に乗って。
無邪気にはしゃぐゆとくんは子供みたいだった。

コーヒーカップでもぐるぐる回して
最終的に酔ってたの、ゆとくんだった。

昼食は遊園地内にある屋台で
ちょこっとだけ済ませた。

動き回っていたら、それだけでお腹いっぱいになるんだから、おかしいよね。

「あ、ゆとくんの美味しそう...一口ちょうだい？」

『ん〜、良いけど。はい、あーん』

「....ん、美味しいよこれ！」

『でしょ？...ねぇ、Aのちょうだいよ』

「良いよ、どうぞ」

『...ん、うめぇ！今度来た時はこれにしよっと』

屋台の近くにあるテーブルに向き合って座れば
二人で食べあいっこ。
うめぇ、と目を細めるゆとくん。

お化け屋敷。

回っている最中、ゆとくんは一生懸命面白い話をしようとするけど、お化けが出て来て私は叫ぶばかり。

でもその度にゆとくんが
大丈夫だからな、って手を握ってくれて
とても安心した。

ゆとくん、怖くないのかなって思っていたけど
そんな事なかったみたいで。
最後は二人で叫びながら走って
出口を出て目が合った瞬間、おかしくて二人で笑い合った。

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などなど、他にもたくさんのアトラクションではしゃいで、叫んで、笑って。

『最後に観覧車乗ろっか』

「うん！やっぱり最後は観覧車だよね」

すっかり暗くなって、残るは観覧車。

園内の至る所がLEDライトでキラキラと輝いているのが分かる。
色とりどり。

楽しかった今日も、もうすぐ終わる。

「すごく綺麗だね」

『な。めっちゃ綺麗』

観覧車の外からゆとくんに視線を移せば

大きな瞳が私を見つめる。

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