Bright (ページ3)

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side nao

これはまだ俺とAさんが出会ったばかりの時

今でこそ普通に話せてるけど、最初の頃はどう接していいか分からなくて、必要なこと以外はあまり話したりしてなかった。

多分Aさんもそれに気づいていて、距離を保って接していてくれたんだと思う。

今思えば気を遣わせていたなって後悔してるけど、

『 …あの、織山くん、ちょっと時間いいかな？』

そんなAさんが、ほぼ初めて自分から声をかけてくれた時、

驚いた俺は焦って少し冷たい態度とっちゃったんだよね、

織｢ …はい、大丈夫です｣

その日はダンスのレッスンで、いつもならAさんは邪魔しないようにって、部屋の隅とか、スタッフの控え室なんかで仕事したり、俺たちのケアをしてくれてるんだけど、

珍しく、しかも俺に話しかけた事に他のメンバーもびっくりしてた。

『ごめんね、休憩中に… ここじゃあれだから控え室に来てもらってもいいかな？』

それって、2人きりになるって事？

あんまり話した事もないのに？

急に発生したミッションに1人焦る俺と、それをいろんな表情で見てるメンバー達。

黒ちゃんとかに関しては明らかに羨ましいです、って言わんばかりにじとーってこっちを見てる。

『みんな、休憩中ごめんなさい。終わるまでには戻るから、織山くんお借りします！』

はーいって声の中にかなり低めの声が混じってたのは一旦置いといて、

前を行くAさんを追いかけた。