【ヒロアカ】 True strength 【轟焦凍】 (ページ27)

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No.26 体育祭開幕ページ27

【しょうくん、しょうくん！私ね、ヒーローになりたいの！】

【！ぼ、僕も！僕も、ヒーローになりたい！】

【本当！？しょうくんは、どんなヒーローになりたいの？】

【僕はね＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿】

『.....見失わないで。自分がなりたいものを.....それの為に、今何をすべきかを』

真っ直ぐと、しょうの目を見据えて言い切った。それが、今私が貴方に言える、最良の言葉。

『.....それだけ。応援してるよ、しょうのこと。でも、私が勝つ』

「.....あぁ、だが俺が勝つ」

そう言葉を交わし、会場へ入る。すると、ひざし君のアナウンスが会場全体に響いていた。

「雄英体育祭！！ヒーローの卵たちが、我こそはとシノギを削る、年に一度の大バトル！！
どうせてめーらあれだろ、こいつらだろ！！？敵の襲撃を受けたにも拘らず、鋼の精神で乗り越えた奇跡の新星！！！

一年！！！A組だろぉぉ！！？」

『ひざし君声でっか』

「わあああ...人がすんごい.....」

「大人数に見られる中で、最大のパフォーマンスを発揮できるか...！これもまた、ヒーローとしての養素を身につける一環なんだな」

「めっちゃ持ち上げられてんな...なんか緊張すんな...！なァ爆豪！」

「しねえよ、ただアガるわ」

『うわぁ、顔すっごい』

人の多さに驚く者、緊張する者、アガる者、真面目に分析する者.....それぞれだ。さっきから、一人だけ何かズレてると思うのは私だけだろうか。

「B組に続いて、普通科C・D・E組...！！サポート科、F・G・H組もきたぞー！そして経営科...」

それぞれの科も入場を終え、ピシャンと鞭のしなる音が鳴った。主審は、睡さんことミッドナイトらしい。

「18 禁なのに、高校にいてもいいものか」

『ふっ...！』

「いい！」

「静かにしなさい！！選手代表！！1ｰA、爆豪勝己！！」

それを聞いた途端、驚くA組の面々。そりゃそうだよね、いつも凄いもんね。

「え～、かっちゃんなの！？」

「あいつ一応、入試一位通過だったからな」

色々と言われているが、本人は気にもとめずにマイクの前に立つ。

「せんせー」

皆が複雑な表情で見つめる中、どんなことを言うのだろうか。まぁなんだか、分かりきっている気もするのだが。

「俺が一位になる」

「絶対やると思った！！」

『やっば、爆豪最高っ.....！』

予想通りの第一声だった。それに呆れを通り越して笑いが込み上げる。それをよく思わない人達が、彼を責め立てる。