No.13 救助訓練 ページ14
あの後、見事に先生方に捕獲され、その先生方に呼ばれた相澤さんに引き渡された。そしてそのまま相澤さんに腕を引っ張られながら、教室へと連れていかれる午後十二時五十分頃。
「ったくお前は...いつになったら、まともに教室に来るんだ?」
『あはは〜、すみませ〜ん』
「はぁ.....」
そして相澤さんからのお説教。それも笑って答える。そうすると、返ってくるのはため息だ。
「ほら、ついた。入れ」
『はいは〜い』
そうこうしている内に、教室についたらしい。大人しく従い、席につく。丁度予鈴が鳴り、相澤さんが教壇に立ち話を始める。
「今日のヒーロー基礎学だが...俺とオールマイト、そしてもう一人の三人体制で見ることになった」
相澤さんの言い方に違和感を感じる。
“なった”?という事は、特例なのか?.....あぁ、そうか。ヒーロー基礎学はオールマイトの担当だからか。もしかして、出払っているから後々来る...という事だろうか。
「ハーイ!なにするんですか!?」
「災害水難、なんでもござれ。
瀬呂君が質問し、それに答えた相澤さん。その手に持っているカードにも、“RESCUE”と書かれている。
「レスキュー...今回も大変そうだな」
「ねー!」
「バカおめー、これこそヒーローの本分だぜ!?鳴るぜ!!腕が!!」
「水難なら私の独壇場.....ケロケロ!」
「おい、まだ途中」
皆を各々の思っている事を口にしていたが、相澤さんのドスの効いた一声と視線で、一気に静まった。
まさに鶴の一声だ。
「今回、コスチュームの着用は各自の判断で構わない。中には活動を限定するコスチュームもあるだろうからな。訓練は少し離れた場所にあるから、バスに乗っていく。
以上、準備開始」
救助訓練か...久々だし、いっちょやりますか!
ほぼクラス全員がコスチュームを着用し、バスの元へ歩く。が、緑谷君のみは体操服だった。
「ん、デクくん体操服だ。コスチュームは?」
「戦闘訓練で、ボロボロになっちゃったから...」
『ああ、確かにボロボロだったね』
「うん。修復をサポート会社がしてくれるらしくてね、それ待ちなんだ」
このへんは買い直し、と付け足した緑谷君。お茶子ちゃんに話しかけられる前は凄く意気込んでたし...何かと可愛いな。
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少し、全ての話の修正をしました!
あまり変えていないのですが、一応の報告でした!
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作者名:ミカ | 作成日時:2018年2月15日 7時