【ヒロアカ】 True strength 【轟焦凍】 (ページ5)

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No.4 合理的虚偽ページ5

「君らの最大限を引き出す、合理的虚偽」

そう言って、変な顔をしながら鼻でで笑った。
私の結果は1位だった。

「「「「はーーーーーーーーーーーー！？」」」」

『おもしろ(笑)』

相澤さんの顔と、生徒の反応がとてつもなく面白い。おもわず私は笑ってしまった。
ちなみに八百万さんは分かっていた様子。

「そゆこと、これにて終わりだ。教室にカリキュラム等の書類あるから目ぇ通しとけ」

驚きのあまり、声を失い固まる生徒をよそに淡々と告げながら帰る相澤さん。

「緑谷。リカバリーガール(ばあさん)のとこ行って治してもらえ。明日からもっと過酷な試練の目白押しだ」

途中で立ち止まったと思うと、緑谷くんに保健室利用書を渡した。

あの子、あの子自身にも何かあるみたいだけど...爆豪って子とも何かあるみたいだね。ボール投げのときすごい形相で怒鳴られてたし。
まぁ、詮索するつもりはさらさらないけど。

「そんで、A」

『えっ、あ、はい？』

なんて考えていると、相澤さんに声をかけられる。

「お前、明日はちゃんと来いよ」

それだけ告げると、さっさと行ってしまった。
きっと私に有無を言わせないためだ。

これで、全てが終わった。

「A」

そして下校時刻。家路についているとふいに名前を呼ばれた。

『ん...しょう？』

「...家、どこだ？一緒に帰らねえか？」

私の名前を呼んだ相手は、幼馴染みである轟焦凍こと、しょうであった。

『家は前と同じだよ。いいよ、帰ろっか』

私は元々しょうの隣の家に住んでいた。...でも、ある事件を機にこの地を離れ、祖母の家に住んでいた。
そして、もともと高校は雄英高校に進むことになっていたので、またこの地に戻ってきた。ちょうどその頃に、祖母も亡くなってしまった。

「...質問、いいか？」

『うん、いいよ』

「今まで、どこにいたんだ？」

『おばあちゃんのところ』

「力、使いこなせるようになったんだな」

『うん。ちょっとしたコネでね、鍛えてもらったんだ』

「...もう、大丈夫なのか」

一番聞きたかったことなのだろう。顔に心配していると書いている。

『...うん、大丈夫！ありがとうね』

長い間心配をかけさせた。もうこれ以上はさせる訳にはいかない。そんなことも考えながら笑って答えた。

『あ、もう家についたね。今日はありがと、明日からまた宜しく』

「...あぁ、宜しく。また、明日」

こうして、今日が終わった。