【ヒロアカ】 True strength 【轟焦凍】 (ページ12)

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No.11 私の力ページ12

「轟少年と、八百万少女だ！！」

なんと私の相手は、推薦入学者二人。そして私はチームアップではなく、一人でらしい。

「俺か...久々だな、お前と戦るのは」

『そうだね。でも、私もしょうも昔とは比べものにならないでしょ！』

「...あぁ、そうだな。負けるつもりはねぇよ」

『そりゃこっちも』

少々言葉を交わし、各自の持ち場へ別れる。
推薦組が敵で、私がヒーロー。つまりは二人を拘束するか、核に触れればいい訳だ。

別れてから五分がたった。個性を使い、自分を浮かせ、二階の窓から侵入。常に周りの動きを止めるよう司令を出しながら歩く。少しすると、どこからか「なっ！」と小さな声が漏れていた。

『なるほど？.....ここか』

「...！見つかってしまいましたわ.....！」

角を曲がる際に、死角になる場所に百ちゃんがいた。動きを止めているので、抵抗など出来ない。それが分かっているようで、大人しい百ちゃんに確保テープを巻く。

『キツくない？』

「えぇ、大丈夫ですわ」

『了解、じゃあこれで。また後で解きに来る！』

百ちゃんがここまで出ていると言うことは、十中八九...というかほぼ確実に、しょうは核のある場所にいる。後は探し当てるだけか。

『四階で最後の部屋...もうそろそろかな.....っ！！』

四階まで上がり、最後の奥の部屋を開けたと同時に、氷の槍が飛んできた。それを避け、飛んできた方向を見つめる。...いた。

『.....ははっ、当たり！』

「やっぱ避けるか...」

奥を見ると、氷でできたドームが幾つかある。
...なるほど。ただ隠すだけならばそこにある、と言っているようなもの。故に他にダミーをつくった、か。

『ふぅん。.....ねぇ、しょう。私、言ったよね？』

「...？」

『昔とは比べものにならない(何も出来なかったあの頃と違う)ってさ？』

そう告げるや否や、私はパチン、と指を鳴らす。
すると、あっという間に全ての氷が砕け散った。氷の破片が光に反射して、キラキラ光りながら核であるハリボテが姿を現す。

「なっ...！！」

『ふふ、私の勝ち』

個性で加速させ、核の元へ行き振れた。これでヒーロー(私)の勝ちだ。

「A...本当に.....」

『ね？言ったでしょ』

「.....あぁ、すまなかった」

『ふふ、いいよ。全然気にしてないし！』

その後、百ちゃんの拘束を解きに行き、初めてのヒーロー基礎学である戦闘訓練は終わった。

.....爆豪君、大丈夫かな。