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強化合宿に来たはいいものの、男子の微妙な人数や期間もそんなに長くないこともあり、
ほとんどがミニゲームや個人の苦手を追求するような練習だった。
「あー、マジ無理、無理。
腕もげる、お前のスパイクマジで大砲。」
そう西田に告げると、あいつは目をキラキラさせて俺強いだろ！と、自信満々に俺に言ってくる。
俺もスパイクを打つ人間としてあんなにパワーがあるスパイクが打てるようになりたい。
そう合宿の序盤にそう思わせた西田のスパイクは、俺をスパイク練祭りの状態にした。
今までにないくらい一日に大量の本数を打ったおかげで足が生まれたての子鹿のように震える。
「お前それで明日も練習できんの？」
「.......人間限界超えれば強くなんだよ。」
その日はご飯もりもり食って寝た。
次の日の朝、他の人より少しだけ早く目が覚めた俺は少しでも長く練習しようと思い、準備を済ませて体育館へと向かった。
スパイクは、上げてくれる人がいないとまともな練習にはならないので、サーブをひたすらに練習していた。
俺の最高速度は106キロ。
世界では110キロをゆうに越えていないと話にならない。
そう考えて、今までよりも体を後ろにそらし腕を振り抜くことに集中した。
何本かその練習を続けていると、
「お前、シャチホコかよっ！」
と、体育館の入口から西田の笑い声が聞こえてきた。
「体柔らかいんだな、お前。
今までそんなに反ってたっけ？」
「いや、少し意識して反らしてる」
「なんで？」
「サーブのスピード上げたくて。」
「お前、コントロールはいいのにスピードがちょっと惜しいもんなー。
スピード出すためにはボールの直径を突き刺すイメージでやってみろよ。
あ、体はそのままで。」
西田に言われたことを意識して打ってみると、目で見て分かるほどにスピードがあがった。
「うわ！！！すげぇ！！！！」
と、2人で喜んでいる姿を2階のギャラリーで中垣内監督が見ているとも知らずに。
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ahoto457(プロフ) - 蘭さん» コメントありがとうございます。続編作成致しました！どうぞ続きをお楽しみください！ (2019年10月22日 20時) (
レス) id: 5dd48bf771 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 続きが気になります！ (2019年10月22日 19時) (レス) id: 56186c9328 (このIDを非表示/違反報告)
ahoto457(プロフ) - 暁さん» コメントありがとうございます。私今、東吾という名前と男子バレーにハマっていまして、その思いを全部ぶつけた作品がこれになります。こんな趣味全開の作品を好きだと言って貰えて嬉しいです。応援ありがとうございます、頑張ります。 (2019年10月22日 10時) (レス) id: 5dd48bf771 (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - 初見で惚れて即効お気に入り登録してしまいました...。男主設定が見たくて探していたのですが、こんなに素晴らしい小説に出会うとは思いませんでした...。変に名前変換がないところがなんかもうすきです(唐突の告白)これからも更新頑張って下さい！応援してます！ (2019年10月22日 9時) (レス) id: 2c4eac8aee (このIDを非表示/違反報告)
ahoto457(プロフ) - seyunさん» はじめまして、コメントありがとうございます。こんな趣味のようなものを楽しんでいただけてとても嬉しいです。名前変換ですが、この作品設定しておりません。申し訳ありません。 (2019年10月22日 8時) (レス) id: 5dd48bf771 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ahoto457 | 作成日時：2019年10月20日 22時
