元キャバ嬢が開久の先生になったら【相良猛】

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気がつくと、頭から上半身、ビッショビッショに濡れていた。


「何これ！すっごい冷たいんだけど！」


びっくりした私が叫ぶと、


「ヒャーハッハッハッ！！」

ツッパリ達、楽しそうに飛び跳ねながら、笑っている。

床には、空になったミネラルウオーターのペットボトルが、転がっていた。



うわーっ。
初日から水ぶっかけられたんだけど！！


せっかく朝セットした髪も、ずぶ濡れで顔にはりついちゃってるし。

こんな時に限って白いシャツ着てきちゃったから、ブラが透けちゃってるし！


メイクとれちゃうじゃん！

ひどい！


相良くんを見ると、満足そうにニヤニヤしながら椅子の背にもたれかかり、

「さぁ、どうする？」とでも言いたげ。



お前の指示かー！


私、悔しい表情が顔に出ちゃう。それを見た相良くん、目を見開いたまま、フンって鼻で笑った。


ざまあみろって顔してる。


もう…見てなよ、相良くん。
元キャバ嬢、ナメんなよ。

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