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あかしさん ページ8

体育館の鍵を開け、中で準備をしながら皆を待つ。



ドアの開く音がしたのでそちらに目をやると、背丈のある女性が顔だけを覗かせた。



『あおみね、つれてきました。』



そう言って扉の隙間から青峰を押し出した。



赤「毎度助かるよ。ありがとう荻原。」



『どういたしまして。今日は黄瀬も遅いんだね』



青「あー・・・やっぱオレ帰る」



『だーめ。だめ。』



青峰を通せんぼして口をへの時にする荻原。



黒「あ、荻原さん。」



荻原の向こうから黒子と敦が来たようだ。



『あっ、あつしとくろこさん、おつかれさまです』



ばっと扉を開けて、通り道をつくる。すらっとした体が見えるようになった。



《『きれいな赤いばらになってね』》



何故だろう。ここ最近はよく思い出すようになった。



『あぁっ!ねぇ、あかしさん』



微笑んだ荻原が一歩近づいてきた。



赤「ん?」



『今さっきおもいだしたんだけどねっ』



少し目を見開いてしゃべりはじめる。ほんの少し興奮しているようだ。



『赤いばらの人?』



赤「!」



驚いた。思い出してくれたのか・・・!!



赤「ああ!そうだ!赤いばらの人だ!」



周りの3人は訳が分からないようで不思議そうな顔をしていた。



『やっぱりー。じゃ、それだけだから。またねー』



振り向いて廊下を歩き出した荻原。ゆっくりと歩いていく。



黄「あぁぁぁー!みんな逃げてほしいっすうううううう」



そこで猛ダッシュで黄瀬が曲がってきた。焦った顔をして周りが見えていなかったのか



『わっ』



紫「、だいじょぶ?」



荻原ぶつかって両者とも倒れ込んでしまった。



現状としては、黄瀬が荻原にのしかかってしまい、紫原が荻原を背後から抱き寄せているわけだから、



紫\荻\黄



というサンドイッチのような状態になっている。そして3人とも隙間なく密着して、パズルのように上手く組み合わさった。



5秒間、時間が止まったようだった。廊下の曲がった先で教師の怒鳴り声が聞こえるので、追いかけていた取り巻きからは逃れたようだ。



黄「なんかふかふかして・・・ってぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」



ことの重大さに気づいたようだ。荻原は変わらぬ表情、かと思いきやびっくりしているようだ。



『せ、せくはら・・・』



怒った顔の紫原が頬を膨らませた



紫「もー!黄瀬ちんだめだよー!」

黄瀬さん→←おさないあかしさん



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つゆロロ(プロフ) - あひるさん» ありがとうございます。荻原ちゃんの楽器についてですが、お好きなものを想像してください(笑)私的にはバリトンやユーフォなどの低音楽器をイメージしておりますが。初コメントうれしいです!これからもどうぞ、見守ってくだされば幸いです((*_ _) (2017年11月20日 19時) (レス) id: 3fbfa2c7b2 (このIDを非表示/違反報告)
あひる(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください!因みに夢主ちゃんの楽器はなんですか? (2017年11月20日 1時) (レス) id: a0a203a011 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:つゆロロ | 作成日時:2017年11月7日 0時

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