【花言葉は】レタス姫【牛乳】

にじむらせんぱい ページ19

引退まで、もう少し･･･



そんな切羽詰まった状況で手を差し伸べたのは



『せんぱいせんぱい』



こいつだった。



──────────



相変わらず部内の仲も悪いし青峰は部活にこない。そんなとき、吹奏楽部が体育館の半分を使うようだった。



盛大な音楽が奏でられる。たしか街のコミュニティセンターのイベントのゲネプロだかゲロだか知らんがそんなやつらしい。



確かにうちの吹奏楽部は強豪だった。少人数で15人の部員だったっけな。でもコンクールは勝ち進んでいる。



橙「体育館使わせてもらってありがとうございましたぁ！」

《《ありがとうございましたっ！》》



主将が俺なもんだからおれと監督に向かって丁寧にお礼を言う。もう部が終わるようだ。



楽器をケースにしまう金属音を聞きながら、俺は一人の部員を見た。



せっせと片付けて無駄かない割にはのんびりしてる。吸い込まれるようなその瞳に見入っていると



『？、どしましたか』



バレた。



虹「いや。何でもねぇ。気にすんな」



『そですか。』



ジトっとした目、でも澄んでいてまるで宝石みたいだった。



今年の2年は変わった髪色と目の色が多いなぁなんて考えながら練習に行こうとすると、その女子がまた話しかけてきた。



『あの、』



虹「どうした？」



『きせきのせだい、って、6人じゃないですか？』



1人足りない、そう目で訴えているようだ。



虹「あ、あぁ･･･ちょっとサボり気味なやつでな」



『やっぱりー！青い人、いないですよね』



ちょっと目に輝きを帯びてきた。かわいいな･･･



『わたし、あしたはぜったい連れてきますから、たのしみにしててくださいねっ』



そう言ってそそくさと帰っていった。



その次の日のことだった。



『あおみねくん、つれてきました』



虹「お、おう。ありがとな」



Aに変な習慣ができちまったのは

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