日常の ページ30
Side BLACK
目が覚めて、あぁ今日はダメだなって覚悟をした。
「ん…はぁ…コホコホ、ヒュッ」
喘息だ。すぐに常日頃からベッドの近くに置いている吸入器を手に取る。
カチカチと音を立てて薬を吸うと、少しだけ楽にはなったものの、頭がボーッとする。
酷い眩暈というわけでもないが、もう少し寝よう。と目を閉じた。
思えば昨晩から体は重かったし、乾燥しているのか、深夜も息が苦しくて寝付くまでに時間を要した。
そんなこと珍しくないからあれだけど、予兆があって早めに寝床についたつもりだったから、メンタル的にショック。
最近は結構コントロール出来てたような気がしたのにな…
「っ、ゲホ！ゲホッ、はぁ…ハァ…く、るし…」
ちょっと落ち着いたと思ったらまた咳がでて思わず胸のあたりを押さえる。
今日は、一人でのドラマの撮影だ。
最終回が近くなってはいるものの、ぎりぎりまで撮影が組まれている。
編集さんたちのことを考えたら、なるべく巻きで撮っていくしかない。
つまり、俺の体調不良ごときで撮影は延期に出来るような状況じゃないんだ。
ここで迷惑をかけたら、次につながらない。
自分の体のことでチャンスを逃したくなかった。
「あ、マネージャーさん。早くにすみません…病院行ってから現場行っていいですか…？
ケホケホッ、ちょ、と、苦しくて…。貧血はそんなにないけど、この感じ、危ういかも」
電話をかけながら、体を起こすと、酸欠気味なのも相まってか頭がクラクラして、立ち上がれるまでは時間がかかりそう。
セリフも見直したいのに、撮影がちょっと怖いな…
もう体調が悪いことに慣れてしまっているから、すぐこじらせて限界になってから倒れて怒られるのが最近の定番。
でも仕方ないんだよ。もうちょっとの変化ぐらいじゃ気付かないというか。何というか。
だから今日は事前にきちんと病院行くし、いいでしょ。これで怒られるのは避けられるはず。
ラスト三日。悔いなく仕事を全うしたいから。ネブライザーしてもらったらきっと楽になるだろう。
そんな望みはその日のうちに消え去った。
「ゲホゲホッ、はぁ、はぁ…っ、なん、で…」
どうやら風邪までもらってしまったらしい。
ピピ、と音を立てた体温計は、38.1℃の表示。
確かに病院行って呼吸も楽になったからか貧血も気にならないほどになっていたんだけど、
撮影が終わって家に帰る頃にはもう限界。
へなへな座り込んでしまって、そのままカバンから体温計を出したところ。
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H.M. - あーちゃんさん» ありがとうございます。年齢設定がしてあるようで表示されませんでした。【夢の中で】は読めないようなので【Rollin'シリーズ】のほうを楽しみにしていたいと思います。お手数おかけいたしました。 (2020年3月3日 11時) (
レス) id: 419573d787 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - H.M.さん» 拍子ではなく、表示でした。失礼しました。よろしくお願いします。 (2020年3月3日 9時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - H.M.さん» ←「あーちゃん」を開いて頂くと、私の作者ページに飛ぶと思います。そちらで拍子できない場合は、18歳以上の年齢設定をしてないと思われます。申し訳ございませんが、これ以上のお答えは出来かねますので、ご容赦ください。ありがとうございます。 (2020年3月3日 9時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
H.M. - 【夢の中で】をどうすれば読めるでしょうか?よくわからなくて… (2020年3月3日 8時) (レス) id: 419573d787 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - y_さん» いつもご愛読、コメントありがとうございます（ ; ; ）またお楽しみいただけるよう頑張ります！ (2020年3月2日 22時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーちゃん
| 作成日時：2020年2月7日 16時
