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Side YELLOW
「PVのほうは、スタッフさんがある程度編集を済ませて、北斗の映像を差し込むだけになっていて…
最悪、横並びの映像すらなくても構いません。
…ただ、6人でデビューするんだ。という意義をきちんと持たせたいと思っています」
北斗からの強い視線を感じながら、そう伝えた。
「分かりました。1ヶ月後の話はもう少し先にしましょう。タイムリミットは2週間、勝負はこの1週間ですね」
ぎっしり詰まった明日からのスケジュール。
「どんな仕事であれ、1時間に15分は休む時間を作って。
少しでも異変を感じたら必ず連絡をしてください。
ここで無理をすると、ずるずると復帰が伸びていくだけです」
先生は、医者と患者の口ぶりで、そう話した。
「僕らが気を付けることはありますか。家のことはもちろん手伝うつもりですが、他には…」
ジェシーが尋ねる。
「こまめな休息を取りやすい環境を整えてあげてください。
それから北斗君、運転は…控えよう
今日みたいになるべく送り迎えしてあげてください。
東京の満員電車では体に負担だしね。」
「俺と樹、慎太郎は車有りますし、最悪は事務所の送迎もできると思います。そうでなきゃタクシーだね」
そういうと黒田先生は安心したようにうなずいた。
そして、優しい目で北斗を見つめる。
「…世間にはどう発表するの？」
「…。」
北斗は困ったようにうつむいた。
見かねたジェシーは答えた。
「移植をうけたこと、その予後は良好。とだけ話します。
今後も北斗は体調を考慮しながら活動していきます、と」
「まぁ…事実だね」
先生は曇った表情で少し震えているような北斗の手をチラッと見た。
「仕事をするのも休むのも悪いことじゃない。
だけど、…1分1秒でも長く、君に生きていてほしい。
僕は君の担当医だからね。
…本当に、退院おめでとう。よく頑張ったね」
北斗はパッと顔を上げた。
「確かに、完治とは言えない。良好、だよ。
今後も、ここに来る日も少なくないと思う。
だけど、出来るだけ笑って過ごせる時間を提供したいと思ってる。
…俺たちは同じ仕事だね？」
ハハハ、と笑う先生。
北斗は、なんだよっと笑いながらも泣いていた。
「これからも、北斗をよろしくお願いしますっ」
俺は思わず頭を下げた。
「AHAHA、高地、北斗のこと産んだの？笑」
ジェシーに突っ込まれる。確かにそんな自分が可笑しかった。
誰かを笑わせること。
それが、本当の俺たちの目標なのかもしれない。
Fin
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あーちゃん(プロフ) - Sakuさん» お楽しみいただけて何よりです〜こちらこそ、ありがとうございます！LOCKLOCK続編もお楽しみに〜 (2019年10月13日 23時) (
レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
Saku(プロフ) - BLACK読ませていただきました！最高でした！ありがとうございます またたまにある黒田先生との絡み楽しみにしてますね笑 これからも無理なく更新頑張ってください！ (2019年10月13日 17時) (レス) id: 6e7b6bb8a7 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - ななさん» ありがとうございます〜♪はい！是非ともパート3でも遊びに来てください！嬉しいですー！頑張ります(^^) (2019年10月12日 7時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - リクエスト書いていただきありがとうございました。辛くて切ない中にも、みんなの優しさやあたたかさを感じられてとても素敵なお話でした。移行先でもあーちゃんさんの小説を読めるのを楽しみにしております。 (2019年10月11日 22時) (レス) id: e1e336f268 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - くりさん» ありがとうございます〜！けっこう難しかったですが、私も楽しみながら書かせてもらいました！またお願いします〜 (2019年10月8日 6時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーちゃん
| 作成日時：2019年9月20日 12時
