４ ページ4
.
この手紙を拾ってくれた方へ
私の名前は岸本A
年齢は３０歳
現在アルカ島と言う島の村長の屋敷で軟禁されています
私は異世界から来た人間です
信じられないかもしれませんが本当なんです
気付いたらこの世界にいました
この世界に来た理由も帰る方法もわかりません
私はこの島で女神として島民から崇められています
私は女神ではありません
どこにでもいる普通の女です
私がこの世界に来てから立て続けに幸運な事が続きました
村長の奥さんの病が治ったり
遭難していた島の漁師が帰還したり
たまたま続いたんです
しかし村長や島民達が私を女神と思い込むには十分な出来事でした
女神になった私は屋敷の部屋で毎日を過ごしています
衣食住には困りません
しかし屋敷の人達は「自分の話すと女神様が汚れる」と言って
必要最低限の話しかしてくれません
必要最低限の時しか部屋に来てくれません
ある日、アルカ島の近くを海賊船が通りました
幸い海賊は島を素通りしましたが
それに危機感を覚えた村長は私の部屋を外から施錠しました
私が屋敷を出るのはほぼ不可能です
換気の為に開けられた窓から手紙を入れた瓶を海に投げる
それくらいしかできません
誰とも会えない
誰とも話せない
頭がおかしくなりそうです
私はこの島から逃げ出したい
しかし私は外の世界をよく知らない
この手紙を読んでくれている方
私は掃除や調理などの雑用しかできませんが
助けて頂いた恩は必ず返します
私を助けて下さい
ゾロ「何だ…この手紙は…」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 665人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：トモ | 作成日時：2023年1月27日 16時
