１３ ページ13
.
ゾロ「お前を助けに来た」
子供のように泣きじゃくった。
涙腺が緩くなってきたなと感じる今日この頃。
しかしここまで感情を剥き出しにして泣いたのはいつぶりだろうか。
手紙の瓶がこの男性の手に渡っただけでなく。
その手紙を読んで信じて助けに来てくれるなんて。
ゾロ「女神様はいただくぜ」
そう言う彼の声色は優しくて。
遠回しに「安心しろ」と言われてるような気がした。
これは略奪じゃなくて救出なんだ。
右足は痛いけど。
髪の毛は大量に抜けたけど。
そんな事はどうでもいい。
今すぐ土下座してお礼を伝えたいくらい感謝が溢れる。
「ありが…とう…ありがとう…」
凶悪な海賊だっているはず。
と言うかほとんどがそうだと思う。
でも彼らはいい意味で海賊らしくない。
私の海賊のイメージを変えた。
優しい海賊。
対極にある言葉が融合したような人達。
ルフィ「ししし！気にすんな！」
.
ゾロ「足のどこを撃たれた？」
「右足…ふくらはぎ…」
ゾロ「うちの船医が手当てする。もう少しだけ我慢しろ」
「はい…」
私を抱きかかえた状態で走る緑髪の男性。
息は上がらないのだろうか。
それによく見ると隻眼だ。
ルフィ「サニー号だ！」
ゾロ「このまま行くぞ！」
緑髪の男性の肩に腕を回すと麦わら帽子の男性は腕を伸ばした。
ビヨーンと伸びた腕が可愛らしい船のマストに巻きつく。
「うわっ」
何が起こったのかわからないまま。
私達は空を飛んだ。
まるでバンジージャンプのように。
ルフィ「出航だぁーッ！！」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 668人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ONEPIECE」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：トモ | 作成日時：2023年1月27日 16時
