１６ ページ16
.
ホンゴウside
「あ、あの」
酒場の女が俺達の席に酒を持ってきた。
俯いていて顔はよく見えないが眼鏡をかけている。
唯一の特徴である眼鏡をクリアした女だ。
ただ俺以外の奴らは女を見ても特に反応を示さない。
たまたま入った酒場で働いてるなんて思いもしないか。
肝心なお頭は眼鏡のお嬢さんが見つからない事を嘆いてるのか。
目を瞑って天を仰いで目の前にいる女を見もしねぇ。
お頭じゃないとどの女が眼鏡のお嬢さんかわからねぇのに。
ルウ「相変わらず吞むよなぁ…ベックは…」
すると女はルウの言葉に反応し、俯いていた顔を上げた。
「ベック？！」
その声に驚いたのか。
お頭は目を開けると女に視線を移した。
シャンクス「ッ！！」
視界に捉えた瞬間。
目を見開き、驚きの表情で女を見つめるお頭。
俺は確信した。
この子が眼鏡のお嬢さんだ。
ホンゴウ「待て…ベック「俺の隣に来るか？」
眼鏡のお嬢さんを自分の隣に座らせようと。
ベックが手を伸ばした次の瞬間。
ヤソップの右側に座るお頭がお嬢さんの手首を掴んだ。
「…え？」
引っ張られ、流れるようにお頭の膝にすっぽり収まる。
するとお頭は右腕で眼鏡のお嬢さんの肩を抱き寄せた。
そして。
シャンクス「ようやく会えた…眼鏡のお嬢さん」
ロックスター「眼鏡のお嬢さん？！」
ルウ「お頭！マジかよ！！」
ヤソップ「この子がそうなのか？！」
ライムジュース「よく見たら眼鏡かけてるじゃねぇか！！」
野郎共の酔いを覚ますには十分すぎる衝撃の事実。
ベックマン「こりゃ…驚いたな」
普段ならこう言う事に真っ先に気付くのはベック。
酒場で働く訳がないと言う先入観が邪魔したか。
それとも酒の飲み過ぎで頭が回らなかったか。
眼鏡をかけてる事を深く考えなかったみたいだな。
ヤソップ「小さい女だな」
確かに小柄だ。
お頭の膝に座ると余計小さく見える。
すると眼鏡のお嬢さんはお頭を見上げ、小さく呟いた。
「��船長��さん…」
僅かに険しい表情を浮かべるお頭。
まさか嫉妬するお頭が見れるとはな。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 497人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
トモ(プロフ) - 塩キャラさん» こちらも読んで下さりありがとうございます！コメントも嬉しいです！苦戦した作品でしたが大好きと言って頂けて感謝しかありません！ (2月15日 12時) (
レス) id: d8a4df2af1 (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラ - トモさんの他の作品を読んでこの作品に飛んできて一気見しました！ほんっとに設定から面白くって、大好きです。連投のようになってしまってごめんなさい🙇🙇 (2月15日 2時) (レス) id: 0c2b9f7699 (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - きよか。さん» 私の作品が生きる糧だなんて嬉しいです…！ありがとうございます！完結まで頑張ります！ (1月14日 15時) (レス) id: d8a4df2af1 (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - 私の生きる糧です…。更新ありがとうございます…。本当に大好きな作品です！応援しています！ (1月13日 23時) (レス) id: eb7d68b815 (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - ジジさん» ありがとうございます！とても励みになります！ (1月10日 21時) (レス) id: d8a4df2af1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：トモ
| 作成日時：2024年6月30日 0時
