【忍たま】夫婦とは支え合うもの【土井半助】 (ページ11)

今日:17 hit、昨日:32 hit、合計:139,437 hit

１１ページ11

.

　半助side

A先生が忍術学園に来てまだ２週間。

しかし六年生達はA先生にとても懐いている。

小さい子供達ならまだしも六年生が懐くなんて。

山田先生からその話を聞いて。

挨拶だけで終えたA先生の人となりが気になった。

半助「優しいですね…A先生」

今なら君達の気持ちがわかるよ。

こんなにも優しい先生に懐かない訳がない。

ただ六年生と私では抱く感情に少しだけ違いがあるみたいだ。

「私と一緒になった時は私に下さってもいいんですよ。ふふっ」

今日出会ったばかりだが。

どうやら私は心を掴まれてしまったようだ。

半助「その時はA先生に…」

「やった…ありがとうございますっ」

優しい心と可愛いらしい笑顔の持ち主に。

　＊＊＊＊＊＊

　翌日

「眠い…」

忍具の名前を覚えていたら気付けば深夜。

それから寝たけど睡眠時間が足りなかったのか眠い。

伝蔵「A先生…おはよう」

「あ、おはようございます」

伝蔵「授業までまだ時間がある。学園長先生の所へ」

「私…何かやらかしましたか…？」

伝蔵「それは大丈夫だ。とにかくA先生に話がある」

.

「おはようございます…あっ」

半助「おはようございます…」

学園長「おはよう」

学園長先生の部屋に入ると土井先生がいた。

私以外の皆が深刻そうな表情をしていて怖い。

学園長「とりあえずここに座りなさい」

「はい…」

この前とは違う緊張感が漂う。

学園長「A先生…わしら３人から頼みがある」

「皆さんから…？」

学園長「厳密に言うと…土井先生じゃが…」

「土井先生が…私に…？」

何だろう…これから一生練り物代わりに食べて欲しいとか？

伝蔵「半助…お前から…」

半助「はい」

正座をしたまま私と向かい合う土井先生。

怖い怖い怖い…何だ何だ何だ何だ。

半助「A先生…」

半助「私と…仮初の夫婦になってくれませんか」

.