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イゾウさんにおんぶしてもらい。
私はモビーディック号に戻ってきた。
エース「A!何があったんだ!」
心配した船員達が何事かと甲板に集まってくる。
乗船した翌日にまさかこんな事になるなんて。
イゾウ「Aが見知らぬ男に悪魔の実を食わされた」
ビスタ「何だと?!」
ジョズ「マルコは…」
エース「そいつらのところか?」
イゾウ「このまま帰ってくるような男じゃないからな」
マルコさん…大丈夫かな。
サラ「船長のところに行きましょう」
「はい…」
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白ひげ「悪魔の実を食わされただと?」
サラ「すみません…私がついていながら…」
サラさんから話を聞いた親父さん。
まるで娘が酷い目に遭わされたかのように。
心の底から怒っているのが伝わってくる。
昨日この船に乗ったばかりの新入りなのに。
白ひげ「イゾウ…仲間がこんな事されて…そいつら見逃したりしてねぇよな?」
イゾウ「今頃マルコが見つけて尋問してるはずだ。勿論それなりの報復も…」
白ひげ「アホンダラ共が…」
涙が出そうなのを必死に堪える。
そんな私を見かねてか。
親父さんの大きな手がポン…と頭に乗せられる。
白ひげ「食っちまったもんは仕方ねぇ。ただ能力者はお前だけじゃねぇ…俺もそうだ」
「親父さんも…」
白ひげ「何の実かはわからねぇが…お前が得た能力は必ずお前の役に立つ」
「そうですかね…」
白ひげ「心配はいらねぇ…信じろ。親父の勘って言うのはよぉ…当たるもんなんだよ」
「はい…」
白ひげ「ただ海に落ちるのだけは気を付けろよ」
「気を付けます…」
何をどうしたら私は自分の能力を発動できるのか…まだわからない。
「親父さん…」
白ひげ「ん?」
「この船に乗ったばかりなのに…どうして…そんなに怒ってくれるんですか…?」
白ひげ「当たり前の事を聞くんじゃねぇ」
「当たり前…」
白ひげ「船に乗ったばかり…んな事は関係ねぇ。俺の船に乗った時点で全員対等に俺の可愛い子供達だ。昨日乗ったお前よりも何十年も昔に乗ったイゾウの方が可愛いなんて事はねぇんだ。わかったか?」
「はい…ありがとうございます…」
皆が親父さんを慕うのはこう言うところなんだろうな。
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トモ(プロフ) - 零さん» こちらこそいつも読んで頂きありがとうございます!感動をお届けできたのなら嬉しい限りです! (2月11日 19時) (レス) id: d8a4df2af1 (このIDを非表示/違反報告)
零 - トモ様へ 「宝物はすぐ側に」完結おめでとうございます。そして、いつも感動できるお話を作ってくださりありがとうございます!! 読むたび泣きそうになります……。🥲 (2月11日 13時) (レス) id: 567d5d614d (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - つくねさん» 完結してしまいました…私も寂しい( ; ; )こちらこそ読んで下さりありがとうございました! (2月10日 22時) (レス) id: d8a4df2af1 (このIDを非表示/違反報告)
つくね(プロフ) - うわぁぁ完結してしまいましたね。゚(゚´ω`゚)゚。さみしい……でも楽しかったです、素敵な作品をありがとうございました! (2月10日 19時) (レス) id: ba622fddf3 (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - 瑞穂さん» ありがとうございます!楽しんで頂けたみたいで嬉しいです! (2月10日 19時) (レス) id: d8a4df2af1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トモ | 作成日時:2024年11月22日 0時