短編アギシュ(仮) (ページ15)

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でんぱにのせて >> ミキ亜生ページ15

『ごちそうさまでした…』

亜生『ええよええよ、
もともと俺から誘ったんやし。
また明日？やな、確か。』

『はいっ』

亜生『ほな今日は帰るか〜。
てか今何時やろ…終電間に合う？
あれやったら送るけど。』

時間を確認したところ、
そんなに遅くはなっていなかった。

終電には余裕で間に合う時間帯。

『大丈夫です！』

亜生『ん、ほなまた明日。おやすみ〜』

『おやすみなさい！』

ーーーー次の日ーーーー

亜生『あ、Aちゃんやん！おはよう〜』

昂生『？……あ。ほんまや、おはよう〜』

『おはようございます！』

私の仕事場は、
東京の[ルミネtheよしもと]

その為、若手からベテランまで
色んな芸人さんと話す機会がある。

そのたくさんいる芸人さんの中の1人に
私は惚れてしまっている。

亜生『Aちゃ〜んっ』

この人の声を聞く度、名前を呼ばれる度に
ドキドキしてしまう。

『は〜いっ』

亜生『明日の夜なんかある？』

『明日は…ないです！』

亜生『ご飯行かへん？』

『ご飯ですか…？』

亜生『あ、次の日の朝はやい？
それやったら違う日でもええねんけど…』

『次の日は休みですっ
…けど、連れて行って貰ったばっかりなので
なんか悪いです…』

亜生『そんなん気にせんでええよ〜…
俺も次の日な、やっっとの！休みやねん！！
やからゆっくり呑みたいし！』

『……いいんですか…、？』

亜生『うん！ほなまた連絡するな！』

と言って、走って行った。

『は、はいっ！』

………………

舞台袖からミキさんの漫才を見てみる。

出てきただけで、
劇場が黄色い歓声に包まれる。

さすが人気者。
私、こんな人と普通に話してるんだ…

……………

漫才が終わって戻ってきた。

『お疲れ様です〜』

亜生『あ、おつかれ！
Aちゃん袖から見てくれてたやんな？
めっちゃ緊張した〜ww……ありがとうな！』

『気づいてたんですかっ？
……いえいえ、面白かったです！』

昂生『あ、それでか！
お前、後半ちょっと噛んでたやろ』

亜生『た、たまたまやし！
兄ちゃんも始め噛んでたやろ！』

と言いながら、荷物をまとめる2人。

『移動ですか？』

亜生『そやねん、今から大阪〜』

『やっぱ大変ですね…』

昂生『んまっ…今が頑張り時やしな〜っ！』

と荷物を持ち、靴を履いている。

『頑張って下さいっ！』

亜生『うんっ！ありがとう！』