【歌い手】一目惚れの狐を取り戻して、婿入りします。【男主】

第45話 今度こそ本編戻る！ ページ13

ネズミーランドの日から数週間経ったある日。


天月が起きてからずっと体調が悪い。


「大丈夫？」

天「ん、大丈夫…。」


朝起きたら、トイレに駆け込んで吐いてたし…。今だって、そんなに大丈夫そうじゃない…。


「本当に大丈夫？」

天「うんｯ…。」

「でも辛そう。」

天「ごめん。大丈夫じゃない。」

「やっぱり…。今日は布団で寝てて？」

天「うん。ありがとう。」


天月を布団に寝かせて、俺は歌詞さんに通話をかけた。


「あ、もしもし。」

伊『もしもし。』

「あの、歌詞さん。天月が、吐いたりするんですけど…。」

伊『えっ！？ちょ、えっ！？』

「原因が分からなくて…。」

伊『物とか買ってくから、天月君のそばにいて！』

「分かりました。」


ﾌﾟﾂｯ


何か焦ってるように聞こえた。


天月、大丈夫かな…。


数十分して、歌詞さんが来た。


「あ、歌詞さん…。」

伊「A君、天月君にこれで検査してもらって？赤くなったら持ってきてね？」

「…はい。」


渡されたのは、『妖妊検査』と書かれた物。漢字見ても大体予想はつく。


まさか…ね。


「天月、これ調べて？」

天「え、あ、それって…。」

「アレなら、トイレでやっておいで？」

天「そ、そうする…。」


天月に手を貸して、トイレへ連れていって、俺はトイレの外で待機する。


数分経つと、中から、天「え、う、うそっ…」と聞こえた。


その直後に検査機を持った天月が出てきて、それを俺に渡してくれた。


俺がその結果を見ると、赤くなっていた。


その結果を見た瞬間に、天月を抱きしめた。力強く…。


「天月…。ありがとうｯ…」

天「うんｯ…。」


天月をベッドに戻した後、歌詞さんにその結果を持って行った。


伊「おぉwまじかい！」


キャラがブレる伊東歌詞太郎であった←


「ついに俺も…ですよ。」

伊「赤ちゃん…おめでとう！」

「はいっ！」

伊「そうだろうと思って、色々買ってきたから、使って？わかんないことあったらまふくんにでも聞けば良いし。」

「ありがとうございます。」

伊「じゃ僕はこれでおいとまするよ。」

「はい。」


歌詞さんを見送って、天月のいる部屋に戻る。


「天月、体調どう？」

天「大丈夫だよ…。」

「そっか…。」

天「明日、一緒に僕の実家に行こ？」

「うん。俺もそろそろ挨拶しないとなって思ってた…。」


そろそろ、良いよね。


「天月…。」

天「ん？」

「俺と、結婚しよ。」

天「ｯ…。はい…。」

第46話→←本編戻れなかった…。志麻さんの誕生日だァ…。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す