53日目。 ページ9
「ねえイルミどうしよう」
「何が」
「あの、例の人からデートがうんぬん」
「……は?無視したんじゃないの?」
「それがその後、またしつこくメールが来てさあ。
断ろうとしたのに何故か好意的にとられて勝手に日にち指定されちゃった」
「……貸して」
「え?」
「ケータイ」
「あ、う、うん」
「……」
「……」
「はい」
「お、おう……送信完了?
って何送ったの?」
「『二度とわたしの前に姿を見せないでください。
断り文句かどうかすらまともに判断できない貴方に幻滅しました。次にメールを送ってきたらゾルディック家に暗殺依頼します』」
「マジかよおい……ありがとう、でも相手は一応客だったからもう少し柔らかく送って欲しかったぜ」
「え?相手はキャベツだった?」
「どんな聞き間違いなの?!客!」
「ああ、柔らかいとかいうからキャベツかと思った。でもいいんじゃない?そんな迷惑な客」
「そ、そんなもんかなあ」
「そういうものだと思うけど」
「う、うーん……ってあ?!メール返信きた」
「早いな……なんて?」
「『望むところだ。
使える女だと思って生かしておいたがうちの息子の顔に泥を塗ったとあっては容赦しない。
こちらから先手を打ってゾルディック家に暗殺を依頼してやるから覚悟しろ』……だって」
「……はあ?!」
「まあ本気じゃないだろうし、大丈夫でしょ。
あれ、イルミなんか携帯鳴ってない?」
「あ。……もしもし?……うん、うん……え?」
「?」
「うん、了解。
……A、今依頼が入ったって連絡がきた。相手は本気みたいだけど」
「っはあ?!ちょっとこの短時間に、いくらなんでも早過ぎじゃ、」
「まあ確かにそうだけどさ。どうも相手が相当の金持ちだったらしい。
死にたくなきゃ逃げたほうが良いんじゃない?」
「ええー……、マジかよ」
「……それか、送ったメールの通り俺に暗殺を依頼するか、だよ。どうする?」
「どうするって……」
「今回だけならタダでやってあげてもいいけど」
「よし、ノった」
「うわあ本当がめついね」
「うるせー割とカツカツなんだようちは」
「……ここには親父が来るらしい。間違っても俺に依頼したからには死なないでね」
「おうよ、10分の1くらいの確率で生き残ると約束するぜ!」
「少な」
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バナナ - とっても最高でした!!有難うございます!!更新待ってます!! (2022年9月20日 2時) (レス) id: e7b90db1c1 (このIDを非表示/違反報告)
どらやき(プロフ) - 孤歌さん» ありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しいです……!これからもよろしくお願いします! (2018年7月3日 23時) (レス) id: a2747e3aed (このIDを非表示/違反報告)
どらやき(プロフ) - みーたんさん» コメントありがとうございます!ぜひ続編でもお付き合いいただけると嬉しいです! (2018年7月3日 23時) (レス) id: a2747e3aed (このIDを非表示/違反報告)
孤歌(プロフ) - 初めまして凄く面白いですね!更新待ってます(゜∇^d)!! (2018年7月1日 15時) (レス) id: 5a595ce298 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん - 一言で言うとやばすぎますね (2018年6月24日 20時) (レス) id: 46104a2fe8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:どらやき | 作成日時:2016年1月24日 18時