54日目。 ページ21
「というかさ、シルバ=ゾルディック、さっきその辺りで見たよ」
「へ?!」
「最近できた高級ホテルの方向に向かってたけど」
「あっ、さっき私がいたところかもしれません」
「ああ……なるほど。じゃあ多分ここがバレるのも時間の問題だね」
「え、なんでですか?!」
「気づいてない?さっきから君の同業者らしき人間がついてきてたの」
「うそぉ?!」
「まあアンテナ刺しちゃったし、もう使いものにならないだろうけど」
「うそぉ?!」
「それでも、今までの情報は向こうにいってるだろうから、さっさとここを離れないと危ないよ」
「ええ……」
「何よりイルミ=ゾルディックがさっさと片付けてくれるのが一番だけどね。居場所探すのにちょっと苦戦してそうだし」
「え?」
「だってほら、最近ずっと頼ってたであろう情報屋が今は全く使い物にならないわけでしょ」
「ぐっ」
「ただでさえそんなに腕がいいわけでもないのに、更に使えなくなった、と……」
「はっきり言いますね!!」
「もちろん」
「くそ、いつか卑怯なやり方でめちゃくちゃに負かしてやりますからね……!」
「やれるもんなら」
♢
「それにしても、イルミ=ゾルディックも変なことするよね。自分の利益のためにしか動かないタイプなのにさ」
「?」
「わざわざ大した腕もない情報屋を助けるなんて、何か裏があるんじゃない?」
「裏って……?」
「例えばさあ、イルミ=ゾルディックが君の両親に借りがある……とか」
「いや、それは無いですね」
「即答なんだ」
「父も母も、東の端の国のサラリーマンと専業主婦ですから」
「じゃあそれは無いか」
「無いです」
「じゃあさ、何でだと思う?」
「え?」
「何でわざわざ君のことを助けるの?
確かにイルミ=ゾルディックの蒔いた種ではあるけど、あいつはそんなのをわざわざ気にするような性格じゃないだろ?」
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バナナ - とっても最高でした!!有難うございます!!更新待ってます!! (2022年9月20日 2時) (レス) id: e7b90db1c1 (このIDを非表示/違反報告)
どらやき(プロフ) - 孤歌さん» ありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しいです……!これからもよろしくお願いします! (2018年7月3日 23時) (レス) id: a2747e3aed (このIDを非表示/違反報告)
どらやき(プロフ) - みーたんさん» コメントありがとうございます!ぜひ続編でもお付き合いいただけると嬉しいです! (2018年7月3日 23時) (レス) id: a2747e3aed (このIDを非表示/違反報告)
孤歌(プロフ) - 初めまして凄く面白いですね!更新待ってます(゜∇^d)!! (2018年7月1日 15時) (レス) id: 5a595ce298 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん - 一言で言うとやばすぎますね (2018年6月24日 20時) (レス) id: 46104a2fe8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:どらやき | 作成日時:2016年1月24日 18時